【酒飲みの新常識】日本の「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録決定
東スポWEB / 2024年12月29日 10時9分
日本酒や焼酎、泡盛などの日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産登録が決定した。造り手はもちろん、酒飲みにとっても嬉しいビッグニュースである。
伝統的酒造りとは、杜氏や蔵人たちが、国菌である麹菌を用い、長年の経験に基づき築き上げてきた酒造り技術のことを指す。この技術は500年前に原型が確立。AIの時代になっても、麹菌や清酒酵母をはじめとする微生物と向き合う造りは変わらず、伝承され続けている。
無形文化遺産登録によって、大いに期待したいのが国内における日本酒の消費量アップである。現在、日本酒を含む清酒の消費量は、ピーク時の1975年の4分の1以下の約40万キロリットル。少子化、若い世代の酒離れに加え、コロナによって会食が激減したことも影響していると思われる。それに対し海外への輸出は好評で、この10年で4倍と国内とは真逆。「獺祭」で知られる旭酒造を筆頭に、海外で酒造りをスタートする蔵も増えている。
外国人に日本酒が受ける理由の1つに「ヘルシー」というのがある。添加物や保存料なしに米と水を主に造られていることから、特に意識高い系の層から大人気だ。また、若者たちの間では「日本酒の知識を持っていることがカッコイイ」というイメージも。昨年、訪れた台湾でも20~30代の若い世代がさまざまな日本酒の資格を取得し、居酒屋で日本酒を語るのがちょっとしたブームになっていた。もちろん、「飲んでおいしい」というのが大前提で、それに加えどの国の料理にも合う懐の深さが各国で支持を得ているのだろう。
一方、日本では「日本酒は太るからハイボールにした」とか「日本酒は悪酔いする」と言う人がかなりの確率で存在する。うかうかしていると、日本酒まで外国人に独占されてしまいそう(涙)。そうならないためにも、もっと日本酒を飲んで欲しい。水を一緒に飲みながら飲めば悪酔いしないし、日本酒単体で太るこということもまずない。飲み方のアップデートをして、消費量アップに貢献しよう。
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