1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

【蒲郡ボート・PGⅠクイーンズC】田原成貴氏「今の遠藤エミ選手は1Mで他艇が止まって見えているように映る」

東スポWEB / 2024年12月31日 11時9分

優勝戦1号艇を決めた遠藤エミ

ボートレース蒲郡のプレミアムGⅠ「第13回クイーンズクライマックス」は31日、優勝戦を迎える。今年も大みそか決戦を占うのはボートレースファン歴46年の元天才ジョッキー・田原成貴氏(65)。注目は2017年以来2度目のVを狙う女王・遠藤エミ(滋賀)だ。同一年にレディースチャンピオン&クイーンズクライマックスの女子2大タイトルを制覇するのは史上初。この快挙を信じて疑わない田原氏は女王に絶大な信頼を寄せ、2024年の有終の美を飾る。

【田原成貴氏が熱く語る】つい先日、年が明けたと思ったら、早いもので今年もあと1日。大みそかと言えば年越しそば、紅白、除夜の鐘、そしてクイーンズクライマックス。すっかり暮れの風物詩に定着した大会を見て、今年も気持ち良く一年を締めくくろうと思う。

有終の美を飾るにはもってこいの選手がいる。完全無欠の女王・遠藤エミ選手だ。実は彼女がエンジン抽選で評判の64号機を引き当てた時、すぐにティアラを戴冠するシーンが目に浮かんだ。一番強い人が最強のエンジンを手にしたのだから当然だ。以後、私が想像した通り、今大会も遠藤選手が無双している。

恐らく今、ボートレースにおいて最も信頼できる舟券は「女子戦の遠藤」に違いない。今年グランプリ制覇した毒島誠選手、スーパースター峰竜太選手らのイン戦も相当に手堅いが、配当妙味を度外視すれば女子戦に遠藤選手がいたら黙って買えば問題ない。それくらい私は彼女の舟券を信用している。一体なぜか? それは日々、SGや記念の舞台で一流男子レーサーにもまれているからだ。ここ何年も猛者たちに交じって戦ってきた経験は大きい。競走馬の世界でも常に強い相手と一緒に走っている馬は、少しメンバーが楽なレースになると途端に走るのだ。それがまさに今の遠藤選手の状態だ。

強い相手と戦ってきた経験はどうレースに生きるのか。彼女が認識しているか否かは分からないが、女子戦に入ると自然と「ココなら私は大丈夫」という余裕が生まれ、その心のゆとりが勝負どころの判断に生きるのだ。5号艇で出場したトライアル2日目の第12R。4コースから宇野弥生選手がまくっていき、絶好の展開をまくり差しで決めた。確かに展開が向いたことが大きな勝因だったが、瞬時に反応してノーミスでハンドルを入れられたのは、心の余裕に他ならない。

こういうことは競馬でもある。馬の状態に不安があると、仮に進路が開いたとしても入っていけない。逆に仕上がり万全だと勝手に前が開く。競技は違うが、感覚は一緒のような気がする。あのまくり差しにしても1Mの視界は他の選手と全く違ったはずだ。ビッグレース初出場の若手が見える艇間の幅に比べ、遠藤選手は相当、開いた空間に見えるのではないか? 本来は難しい角度でも、余裕があるから簡単にさばけるのだ。

そういえば野球界で「打撃の神様」と言われた川上哲治さんが「ボールが止まって見えた」と言ったのはあまりにも有名だが、さしずめ今の遠藤選手は1Mで他艇が止まって見えているように私には映る。とにかく女子の誰よりも多くSGや記念の舞台を経験し、修羅場をくぐってきた自信があのまくり差しを生んだのは間違いない。よく運で片づける者もいるが、訪れた運を自分のものにできるのは、経験と自信によるものなのだ。

今年最後の大一番。公営レースで最も堅いといって過言ではない遠藤選手から勝負! インから快ショットを決め、1M先マイで圧勝だ。そして美酒で祝い、来年もいい年にしたい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください