【ノア】清宮海斗 OZAWAに敗れ王座陥落…会場からの大ブーイングに「しっかり一度考えないと」

怨敵OZAWA(奥)にGHC王座を奪われてしまった清宮海斗

ノア１日の日本武道館大会で、ＧＨＣヘビー級王者・清宮海斗（２８）がＯＺＡＷＡ（２８）に敗れ、王座から陥落した。

大乱戦の末にシャイニング・ランサーを決めた清宮だったが、レフェリーがグロッギー状態だったため、３カウントは幻に。直後に「ＴＥＡＭ２０００Ｘ」のオモスが花道から登場すると完全に気を取られてしまい、回復したＯＺＡＷＡに急所攻撃から掟破りのシャイニングウィザードを決められた。

顔面をナメまわされてからドロップキックを浴びると、変型ボムでマットに叩きつけられる。最後はＲｅａｌ Ｒｅｂｅｌ（フェニックススプラッシュ）で３カウントを奪われてしまった。

８度目の防衛に失敗した清宮はバックステージで「ＯＺＡＷＡ…こんなやり方、許されると思ってるのか。こんなやり方で、お前、ふざけんなよ。仲間がいないと、仲間の手を借りないと、何もできないだろ。お前の手で勝ち取ったと言えるのか。俺はお前のやり方、絶対に認めないからな。俺はまっとうなやり方で、もう１回頂点取ってやるよ」と怒りをあらわにして再起を誓ったが…。この日の会場は異様な空気に包まれていた。

清宮は戦前から同棲中の彼女の存在や、キャバクラでの写真などプライベートを暴露されてきた。挑戦者の強烈なキャラクターへの支持か、ニュースター誕生への期待感か、会場からはセコンド介入などラフファイトを展開する挑戦者に大きな「ＯＺＡＷＡ」コールが巻き起こり、清宮にはブーイングという〝逆転現象〟が発生していたのだ。

清宮は取材に対し「正直…ちょっとショックでしたね。今日のタイトルマッチまで、流れ、空気を持って行ったのがＯＺＡＷＡだったなと。そこをしっかり一度考えないといけないなって思います。ＯＺＡＷＡのことは絶対に認めないけど、この現状、そこをしっかり受け入れたいと思います」と傷心しつつも前を向いた。

昨年５月の王座奪取から７度の防衛に成功してきたエースは、大きな風穴が空いた団体の中心に再び舞い戻ることができるのか――。