【箱根駅伝】ピーキング合わせた青学大が2年連続往路V 出雲、全日本は3位も「あくまでも箱根に」
東スポWEB / 2025年1月2日 13時29分
〝ドラマ〟は最後に待っていた――。第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、2日=5区間107・5キロ)、前回大会覇者の青学大が5区で逆転し、2年連続の往路優勝を果たした。
箱根路で底力を示した。1区の宇田川瞬矢(3年)が10位と出遅れたが、2区の黒田朝日(3年)が同区間歴代3位の好走で4位に浮上。大会前の本紙インタビューで原晋監督が「コースの適性が彼にばっちり当たっている」と語っていた中、期待どおりの走りで流れを引き寄せた。
4区では駅伝男の太田蒼生(4年)が圧巻のパフォーマンスを披露。前を走る創価大を捕らえると、1区からトップをキープする中大との差を45秒にまで縮め、2位に順位を押し上げた。
逆転優勝が現実味を帯びてきた5区では〝若の神〟こと、若林宏樹(4年)が軽やかなピッチで上り坂を攻略。過去2回の山上りで培った経験値と4年間の鍛錬で鍛えたスタミナを武器に9・57キロ付近で中大を抜き去った。その後も大きくペースを落とすことなく、芦ノ湖のゴールへ飛び込んだ。
出雲駅伝、全日本大学駅伝ではともに3位。絶対的エース・平林清澄(4年)を要する国学院大に2冠を許した一方で、指揮官は「箱根を逆算して考えたら、夏合宿のトレーニング自体は走り込みが中心になってくるので、出雲の短い区間に対応し切れないのが現実的なところ。出雲、全日本大学仕様のトレーニングも多少は入れ込んでいるが、あくまでも箱根に合わせたトレーニングの流れの中でやっている」と動じる気配は全くなかった。
この日はかねて掲げてきた「先行逃げ切り」とはいかなかった。それでも、きっちり勝ち切るのが王者たるゆえん。3日の復路も王者の走りで頂点の座をつかみ取る。
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