【箱根駅伝】意地で20年連続のシード権死守の東洋大 ケガで欠場のエース・梅崎蓮はLINEで仲間鼓舞
東スポWEB / 2025年1月4日 21時14分
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で東洋大は、アクシデントを乗り越えて歴史をつないでみせた。
今大会はエースで主将の梅崎蓮(4年)と石田洸介(4年)が当日変更で往路(2日)を欠場。梅崎はアキレス腱に痛みを抱えており、1日に2区から外すことを決めた。酒井俊幸監督は「もちろん衝撃は走った。梅崎が一番悔しいのはわかる」と振り返るが、梅崎の心は折れていなかった。
エースとしてチームをけん引できなくても、裏方としてチームをサポート。酒井監督によると、出走する選手たちにLINEを使って鼓舞していたという。「梅崎の気持ちになったら、他の選手が代わりにやっぱやるしかない」と酒井監督。当日変更で1区を走った小林亮太(4年)が粘走を見せると、一時は19位にまで沈みながらも、4区の岸本遼太郎(3年)が区間3位の好走で順位を7つ上げて9位に浮上。何とか1ケタ順位で往路を終えた。
復路(3日)は東国大、帝京大、順大と激しいシード権争いを展開。最終10区は薄根大河(2年)が8位でタスキを受け、順位を1つ落としたものの、何とかシード権内の9位でフィニッシュした。酒井監督は「まずは安堵感がある。どれだけシードを確保するのが大変か学生たちもわかったと思う」と語った。
危機的状況を乗り越え、20年連続のシード権を奪取。最低限の目標をクリアしたとはいえ「進化しなくてはいけない」と表情は厳しいまま。来年はこの悔しさを晴らしたいところだ。
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