【箱根駅伝】青学大・原監督 実業団監督への不満吐露した理由…世界見据える上で「熱量の高い指導者がゼロ」
東スポWEB / 2025年1月5日 5時9分
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で2年連続8度目の総合優勝を飾った青学大の原晋監督(57)は、3日の復路後に実業団の監督への不満を吐露。厳しい口調で自身の見解を述べた。その裏には、誰よりも男子マラソン界の発展を願う思いがあった。
近年は箱根路で活躍したランナーが、引き続き大学時代の指導者に教えを請うケースが増えている。福岡国際マラソンで日本歴代3位の2時間5分16秒で優勝した青学大OBの吉田祐也(GMOインターネットグループ)は2024年1月から青学大で原監督に指導を受けており、同年2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高&マラソン日本学生記録をマークした国学院大の平林清澄(4年)も卒業後は引き続き同大で前田康弘監督に指導を仰ぐ。
時代の変化とも捉えることができるが、原監督は「実業団の監督はつまらない。ポリシーを持って育成するという意識がない」ときっぱり。自身は04年に青学大の監督に就任後、結果が出ない時期にはクビ危機に見舞われた過去を持つ。それだけに「本当に日本長距離界で金メダルを取らせたいという熱量の高い指導者がゼロ。〝サラリーマン指導者〟になっている。それだけ自分が思いを持って指導に当たっていない。結果に責任を持っていない」と実業団指導者の意識の低さを指摘した。
日本陸連は28年ロサンゼルス五輪の代表選考で「ファストパス」を導入。25年3月から27年3月までのレースで、設定タイム(男子は2時間3分59秒)を突破した最上位の選手が早期に内定する制度だ。ただ、原監督は「日本陸連の人が視察と称して現場に来たことはない」とばっさり。さらに「日本陸連からいきなり言われても、何も現場には下りてこない。数字遊びをするなという話で、どういうメソッドを持った上でタイムを狙うのか。数字だけ独り歩きして、現場に意識づけもせずして勝手にやるなという話ですよ」と疑問を投げかけた。
かねて原監督は「日本人の戦える領域はマラソンしかない」と明言。世界で戦う選手を育成するには、大学の指導者だけでなく、実業団の指導者もより高い意識を持つ必要がある。「マラソンはコツコツ努力していく下地が必要」。男子マラソンで日本勢が五輪の表彰台に立ったのは1992年バルセロナ大会の森下広一氏が最後。五輪で世界のライバルたちと渡り合うには、目の前の課題を克服する必要がある。実業団の指導者へ向けた苦言は、そうした狙いがあるのかもしれない。
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