米国で１か月行方不明の１４歳の少女を父親が救出 ＳＮＳを駆使

行方不明だったエマラエさん（フェイスブックから）

米国で約１か月間、行方不明の１４歳の少女を父親のフランク・ジェルバシさんが〝突入〟して救出した。ＳＮＳで情報提供を募り、匿名の情報提供があったという。ジェルバシさんが４日、フェイスブックで情報提供者と警察に感謝の意を表した。

ジェルバシさんはフェイスブックに動画を投稿し「娘のエマラエは現在施設で必要な支援を受けており安全です。コミュニティーのあらゆる支援に感謝したい」と報告した。

ジェルバシさんは「ソーシャルメディアの動画とチラシが、匿名の女性からの情報提供につながり、娘を見つける助けになった」と語った。行方不明後、毎日、フェイスブックとインスタグラムに動画、画像を投稿し、情報提供を募り続けた。

「私が受けた電話は、彼女がアイスリップという町のボートに乗っているというものだった」

ジェルバシさんは３日、アイスリップのホワイトキャップ魚市場近くのマリーナでボートに〝押し入り〟娘を救出したと明かした。当時、ボートには他に誰もいなかったという。

「粘り強さのおかげで娘を家に連れ帰ることができた。娘が無事に生きているという事実は素晴らしい。彼女を見つけた後、腕に抱くのは本当に信じられないような気持ちだった。危険な人物たちに連れ回されていたようで、捜査対象者は複数いる」

エマラエさんは現在、病院で治療を受けているという。

エマラエさんは１２月９日、自宅の外で見知らぬ車に乗り込んだ後、行方不明となり、家族は彼女が自分の意志に反して拘束されているのではないかと心配した。最後に目撃されたのは、車に乗る前に上着も靴も履かずに家から出てきたところだった。翌日、防犯カメラは彼女がボヘミアのモーテルのドアをノックする様子をとらえていたが、彼女は再び姿を消した。

ジェルバシさんは「娘は当初、ネットで知り合った男性と付き合い始めたが、その後、その男と別れ、その後、知らない６５歳の男に拾われた。娘は男から『船を離れてはいけない』と言われ、信じ込んでいた」と話している。