都内予備校「ニチガク」が共通テスト目前の破綻申し立て 受験生は大丈夫か…よぎる〝晴れ着の悪夢〟

東京・新宿区にある「ニチガク」（Googleストリートビューから）

東京商工リサーチによると、大学受験向け予備校「ニチガク」の運営会社が破産申し立てをする意向を示しているといい、受験生に衝撃が走っている。すでに東京・新宿区内にある事務所入り口には、債務整理を予告する４日付の貼り紙があるという。

ニチガクは高校１年から３年のコースに既卒生向けコースがある受験予備校。新宿で４０年にわたり運営されており、公式サイトによると、合格率は９３・９％となっている。

ＳＮＳには通っていたとみられる受験生の悲鳴がつづられていた。あるユーザーは「朝から個別があったので予備校に行ったら破産してたんだけど…」と年明け早々の知らせに衝撃を受けた様子。「この時期に受験生２００人近くをほっぽり出すって人の心無さすぎる」と無念の思いを投稿していた。

大学入学共通テストは今月１８、１９日の予定で、受験生にとっては気持ちの面で最悪のタイミングの破産となった。「ＳＮＳでは、過去に成人式前に店舗を閉鎖した晴れ着レンタル業者を思い出す人がたくさんいました。当時はボランティアで新成人の手助けをした美容師らがいて、一部の人は成人式に間に合っています。また、支援の動きはほかにもあり、後日、芸能人が被害に遭った人向けにやり直しの成人式を主催したこともありました」（ＷＥＢライター）

今回もＳＮＳでは「ニチガク突然の倒産でお困りの方、弊塾も助けになりますのでご相談ください」など、ほかの予備校や塾の関係者から、ニチガクを利用していた受験生のサポートを名乗り出る投稿が相次いでいる。もっとも、成人式と違って受験のやり直しはできない。

影響が最小限だといいが…。