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【日本ハム】新庄監督 上沢直之移籍で「闘志メラメラ」はリーグ優勝狙うチームに追い風か

東スポWEB / 2025年1月9日 5時4分

上沢への思いを語った新庄剛志監督

日本ハム・新庄剛志監督(52)がソフトバンクに加入した上沢直之投手(30)への思いを8日に初めて語った。本人の夢を受け入れてメジャーに送り出したが、1年で日本球界に復帰し、最大のライバル球団に移籍…。指揮官は静かに闘志を燃え上がらせ、チーム周辺からは「打倒・ソフトバンク」への追い風になると前向きに捉える声も出始めている。

この日、千葉・鎌ケ谷の二軍施設でスタッフ会議を終えた新庄監督に上沢の移籍について質問を投げかけると、マスク越しに苦笑いを浮かべ、神妙な面持ちのまま声を絞り出した。

「2年間彼と一緒にやってああいう決断(ソフトバンク移籍)を彼がして。ちょっと育て方が違ったのかな。ああいう決断をされたのはすごい悲しいし、一緒にやりたかったし。もう1年、こっちですごいお世話になったファンのためにも1年、とんでもない活躍をして『さあ、どうぞ。どこでも行ってください。もうあなたの自由ですよ』っていうところを期待しましたけどね」

上沢は昨オフ、ポスティングシステムでMLBに挑戦。右ヒジの故障もあってメジャーでは2試合の登板にとどまった。そして1年で帰国し、ライバル球団に渡った。

現行のルール上では何の問題もない。しかも、ソフトバンクが上沢に提示した金額は日本ハムを大幅に上回っていた。「ビジネス」の観点で言えば、上沢の判断は当然で批判されるものでもない。指揮官も重々承知しているが、あえて「悲しい」という言葉を使った背景には〝親心〟があったからにほかならない。

実は新庄監督は異国で苦しむ上沢の動向を気にかけ、頻繁に情報をチェックしていた。ヒジを痛め、9月中旬に帰国した頃には「上沢君、これからどうするんだろうね」と心配そうにポツリ。当時は多くを語らなかったものの、この時点で日本復帰を察知し、気持ちよく「出戻り」できるように手はずを整える動きを見せていた。それから間もなくして想像すらしなかった上沢の決断を伝え聞いた。

「だから寂しさの方が強かったかな。あと正直、(ソフトバンクには獲得に)来てほしくなかったですね」

指揮官の失望感や傷心が消えることはないが、周囲は前向きにも動きだしている。今季のチームはすでに昨季王者である「打倒・鷹」で一致。そこへ上沢の加入となれば、ナインが奮い立たないわけがない。

球団関係者は「上沢がライバル球団に移籍してくれたおかげで、逆にウチの選手の闘争心にも火がつくはずですから。監督の思いを胸にいい戦いをしてくれるはず」と明かした。

新庄監督も「もう終わったことだし、もういないものはいないんで。とにかく(上沢には)負けない。彼が投げる時にはファンのためにも負けない野球をしたい」と全力で打ち負かす覚悟を決めている。今季のソフトバンク戦はさまざまな意味で目が離せなくなりそうだ。

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