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【宮崎祐樹連載#43】保険営業マンは結果を残せば残すほど年俸がアップするプロ野球界と同じ

東スポWEB / 2025年1月10日 11時8分

かつてオリックスでプロ野球選手だった宮崎氏は現在「保険営業マン」として奮闘を続けている

【宮崎祐樹連載 オリのゴリBsを知り過ぎた男(43)】前回は現役選手に対する営業アプローチについて、お話しさせていただきました。この連載はあくまで「野球コラム」だということは理解してはおりますが、あえて僕の現職である保険営業マンとしての立場から、もう少し話させていただきます。

これは野球選手に限ったことではなく、この世の中に生きていれば必ず定年退職後のお金の問題や、それこそ相続税だったり、いわゆる世間一般の皆さんも知っておかないと損をするお金の知識ってたくさんあるんです。もともとは知識がなかったわけですから、入社以降は本当に猛勉強しました。

とはいえ、まずもって僕はプロ野球選手を経験したことのある保険営業マンであることが前提です。おそらく例外を除いて、その辺の保険営業マンよりも僕の方が野球界のお金の流れは分かっていると思います。それは当然、選手たちだってその事実を分かってくれていますから、いざ自分たちの保険となるとわれわれのようなOB営業マンを思い出してくれる確率は高くなるでしょう。

これも当たり前ですが現役選手と僕が違うところは引退をした経験があるかないか。引退した後の流れを分かっているというのは、かなりのアドバンテージなんです。「はい、あなたクビ」ってなったら、その次の年の1月からは収入がいきなりゼロになる。その事実を分かっていても経験してみるとショックですからね。

僕の場合は引退後に保険営業マンの道に進みました。僕も普通に会社員として入社をしました。これは社外に話すことではないので詳しくは書けませんが、僕らの収入というのは基本的に契約の本数だったり、内容によって計算されるフルコミッション制です。外資系の会社ですし、なんとなく皆さんが想像する通りの保険営業マンということになります。

実はなかなかに厳しい世界です。保険業の入社3年以内の離職率は80%というデータもあるくらいです。25万人入ってきたらスタートして3年で5万人しか残ってない世界なんです。あくまで僕の場合は――ということですが、この業界で一番に良かったのは、成果を上げれば上げただけ収入も上がっていくという現実です。

結果を残せば残すほど年俸がアップするプロ野球界と同じです。でも、正直なところ僕はプロ野球の世界では、それがあんまりできなかった。だからこそ、今を頑張れているんだと思います。

元アスリートらしくハツラツとやっていればいいかといえば、そうでもない。成果を出すためトレーニングしていた代わりに、金融に関する勉強を思い切りするようになりました。昔だったら絶対に見なかった経済番組を見たり、新聞を読んだりとか。

テレビ東京さんの「ワールドビジネスサテライト」なんてめちゃくちゃ面白い。会社の四季報だったり、各社の財務諸表を読み取れるようになっているのも、選手時代では考えられないことですね。

僕がプロ入り前に所属していたセガサミーの株はどうなってるのかな?とか、野球選手だった時代には考えなかったことが、自分の仕事になっているって不思議なことですが現実です。もっと勉強して、野球界の後輩たちの役に立てればと思っています。

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