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世界中に奇跡起こした「64年のビートルズ」アナログ回帰の今、すごさを感じてほしい

東スポWEB / 2025年1月12日 10時3分

8枚組BOX「ザ・ビートルズ:1964 U.S.アルバムズ・イン・MONO」(C)ユニバーサル・ミュージック

ザ・ビートルズが1964年に米国に初上陸してから60周年を記念して8枚組BOX「ザ・ビートルズ:1964 U.S.アルバムズ・イン・MONO」が11月22日にユニバーサル・ジャパンから発売され、好セールスを記録している。全米を熱狂の渦に巻き込み、世界を制覇した「64年のビートルズ」の魅力を、同社のビートルズ担当ディレクター多田行徳氏に聞いた。

アップルは1964年の米国初上陸を描いたドキュメンタリー映画「ビートルズ’64」を制作し、ディズニー・プラスが11月29日から配信を開始した。これが今回のBOX発売の契機になった。そもそも米国モノ盤の魅力とは何なのか。

「まず英国盤と選曲が違う。キャピトル(米国の発売元)が勝手に選曲してエコーやリバーブをかけたり、違うバージョンも多い。ビートルズは英国オリジナル盤にシングルは入れない主義でしたが、米国盤はシングルをかなり入れて発売しています。ジャケットも独自のものが作られてメンバーは不満だったようですが、あの時代だから許されたこと。日本人と米国人にとってのファーストアルバムは『ミート・ザ・ビートルズ』を挙げる人が多い。オリジナルの英国デビュー盤『プリーズ・プリーズ・ミー』(63年3月)が米国や日本で発売されたのはずいぶん後になってからですしね」(多田氏)

63年12月にはシングル「抱きしめたい」、64年1月には米国デビュー盤「ミート・ザ・ビートルズ」が発売され、いずれも全米1位を記録した。2月9日には当時人気を誇った「エド・サリバン・ショー」に出演。米国の2324万世帯、7300万人が見たという。歴史が変わった瞬間だった。

「あの番組に出たことが一番大きい。じわじわ人気は上がってはいたが、米国の家庭に浸透していた人気番組で『抱きしめたい』を歌ったことは圧倒的なインパクトがあった。この曲が爆発的なヒットになったのもテレビに出たから。当時は米国でヒットしたものは世界に飛び火するので、米国の成功が世界での成功につながったわけです」

同16日にも同番組に再出演し、2244万5000世帯、7000万人が番組を視聴。同年は2度の全米ツアーを行い世界ツアーも敢行した。「抱きしめたい」は2月に全米1位を獲得。8週連続1位を走り、4月4日の全米チャートでは1位から5位を独占、100位以内に14曲を送り込む歴史的快挙を達成した。しかも64年だけで7枚のアルバム(「アーリー・ビートルズ」は64年以前の録音)をリリースしているから驚きだ。

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