【初場所】尊富士が白星発進 照ノ富士の露払いの大役に「自分の相撲より何倍も重圧」

錦木(手前)を上手出し投げで下した尊富士

【初場所】尊富士が白星発進 照ノ富士の露払いの大役に「自分の相撲より何倍も重圧」

念願の大役を務めた。大相撲初場所初日（１２日、東京・両国国技館）、幕内尊富士（２５＝伊勢ヶ浜）が幕内錦木（３４＝伊勢ノ海）を上手出し投げで下し、白星発進した。この日から兄弟子の横綱照ノ富士（３３）が３場所ぶりに復帰。横綱土俵入りでは、本場所の土俵で初めて尊富士が露払いを務めた。

無事に大役を終えた尊富士は「部屋の兄弟子たちがやっているのを見て学んだ。ぎこちなさはなかった」と自ら〝合格点〟。「横綱と土俵入りしたいという思いがあった。一緒に土俵入りできたのは光栄。相撲より緊張？ それはそうですよ。自分の相撲より何倍も重圧を背負っている。所作を一つでも丁寧にやることが、横綱の価値にもつながる」と表情を引き締めた。

自身の相撲も白星で飾った尊富士は「横綱がいなければ、今の自分はない。最後に横綱につなげられるように、しっかり相撲を取るだけ」と兄弟子への恩返しを誓った。