1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

ミャンマーの中国系特殊詐欺グループが日本人も監禁 〝国際闇バイト〟の実行役か

東スポWEB / 2025年1月14日 6時8分

行方不明になった楊澤琪(微博から)

ミャンマーを拠点にした中国系特殊詐欺グループが中国若手俳優やモデルを誘拐し、オンライン詐欺の実行役に使っていた事件が明るみに出た中、日本人も監禁されている可能性があることが分かった。特殊詐欺に加担させられていたというが、その実態とは――。

ニセのオーディションをエサにタイにおびき寄せられた中国俳優・王星(ワン・シン=31)、中国モデル・楊澤琪(ヤン・ゼキ=25)らが空港で車に乗せられ、川1本を渡ったミャンマーに誘拐される事件が発覚した。

誘拐したのは、中国系特殊詐欺グループとみられ、中国語に堪能な人を集め、オンライン詐欺の打ち子(詐欺メッセージを作成・送信する役)や特殊詐欺の掛け子(詐欺電話を掛ける役)などの実行役を強要させていたようだ。

中国のSNSで大騒ぎになり、タイの観光業へのダメージが心配されるため、タイ警察が全力を挙げてミャンマー警察と連携し捜査。タイ国境沿いのミャワディに王、楊がいたことを把握。王はすでにタイ警察によって救出され、楊も救出間近だとみられる。

被害に遭っているのは、中国人だけではない。タイメディアによると、中国系特殊詐欺グループはミャンマーの10ほどの地域に拠点を構え、中国、インド、インドネシア、フィリピン、タイなど21か国以上から6000人以上を集め、詐欺を働いているという。その中に日本人6人が確認された。クーデターで情勢不安の中、少数民族が支配する地域で、ミャンマー国軍の力が及ばない場所だ。

タイ事情通は「詐欺グループの拠点は、刑務所のように高い壁、鉄柵、有刺鉄線で囲まれているということです。中には25階建てのツインタワーで1階にカジノがあるほど巨大なものも。中国系グループだけでなく、中国資本を受けたミャンマー少数民族のグループもあり、そこは中国人実行役を『歩く人民元』『子豚』と呼んでいます。グループ間で、さらって育てた実行役を数十万円で売買し、優秀な実行役となると800万円にもなるそうです」と語る。

実行役が詐欺グループから受ける仕打ちはかなりひどいようだ。

「成績が悪かったり、反抗的だったりすると、殴られるなどの虐待を受けるそうです。中国人実行役の中には、携帯電話で外部と通信しようとしたことで、鉄パイプで撲殺された人も出ており、中国公安警察もタイからミャンマーへの誘拐事件の根絶に乗り出しています。誘拐され、人身売買された被害者とはいっても、実行役は詐欺犯でもあり、一昨年からミャンマー北部の法執行機関は詐欺容疑者5万3000人を中国に引き渡しています」と同事情通は指摘している。

日本人もSNSで「高額バイト」「ホワイト案件」などの文言でタイに渡って、ミャンマーで国際闇バイトの実行役にされているのかもしれない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください