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【初場所】琴桜は「まず自分との闘い」 綱とり2日目で土…兄弟子・秀ノ山親方が感じた〝異変〟

東スポWEB / 2025年1月14日 6時8分

もう負けられなくなってしまった琴桜

これが〝重圧〟なのか。大相撲初場所2日目13日、東京・両国国技館)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が小結阿炎(30=錣山)に屈して早くも土がついた。今場所は自身初の綱とりに挑む中、序盤で痛恨の取りこぼし。琴桜の兄弟子にあたる元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40=本紙評論家)は、初日から2日間の相撲を徹底分析。弟弟子の〝異変〟を指摘した。

綱とり初挑戦の琴桜が、序盤でつまずいた。阿炎に突き起こされて後退すると、攻め続ける相手の前に防戦一方。ほぼ何もできないまま、あっけなく俵を割った。取組後の支度部屋では「切り替えて、また明日やるだけ。負けは負けなので。切り替えて頑張ります」と声を絞り出した。先場所は14勝1敗の好成績で初優勝を達成。綱とりの期待がかかる和製大関に、何があったのか。

秀ノ山親方は、初日から2日間の相撲内容について「阿炎との一番は立ち合いから踏み込みが甘く、腰高になったところで相手のもろ手を受けた格好。体の重心が高い状態で相撲を取ったことで、後手に回ってしまった。初日の勝った相撲(隆の勝戦)も慎重さが目立ち、消極的な印象。この2日間は本来の相撲を出せていない」と分析した。

その要因として、琴桜にとっては初めての経験となる綱とりの重圧を挙げる。「綱とりに初めて挑戦するとなれば、無意識に肩に力が入ってしまうもの。勝ちたい気持ちが先走ると、考えすぎたり迷いにもつながる。立ち合いの呼吸や相手との間合い、踏み込みや腰の割り方…。全ての歯車がかみ合わず、微妙に狂いが生じているのでは」と指摘した。

痛い黒星ではあるものの、まだ1敗。好成績で優勝した先場所のアドバンテージもあるだけに、決して悲観する状況ではない。3日目以降の立て直しへ向けて、琴桜に必要なものは何か。秀ノ山親方は「いま一度、優勝した先場所の相撲を思い出してほしい。慌てずに取ることさえできれば、自然と琴桜の強みである腰の重さや懐の深さが生きてくる。相手と勝負する以前に、まず自分との闘いに勝つこと。結果は後からついてくる」と力説した。

元横綱を祖父に持つ琴桜にとって、番付で肩を並べることは最大の目標の一つ。秀ノ山親方は弟弟子に向けて「これも、先代師匠(初代琴桜)が乗り越えてきた試練。重圧の中で、自分の相撲を取り切る精神力が試されている。今回のチャンスを、ぜひものにしてほしい」とハッパをかけた。

ここから白星を積み重ねて、綱をつかむことができるのか。最後まで気の抜けない15日間となりそうだ。

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