【広島】秋山翔吾が〝走り続ける〟理由 チームの若返り方針にあらがう反骨の日米通算15年目
東スポWEB / 2025年1月14日 6時8分
反骨の日米通算15年目が始まった。広島の秋山翔吾内野手(36)が13日、静岡・下田市内の吉佐美運動公園での自主トレを公開。チームの後輩である宇草、中村健や他球団のNPB選手、女子プロ野球選手とトレーニングに実技練習を重ね約3時間、みっちりと汗を流した。
今年4月には37歳を迎えることになり、新たなシーズンへ向け「怖いです。しっかりと結果を残すことを考えてやっていきたい」と正直な気持ちを隠さなかった。
昨季は138試合に出場。主に「1番・中堅」で打率2割8分9厘、リーグ3位の158安打と広島移籍後では最も〝らしさ〟を発揮した。一方でチームは今季、首脳陣が「世代交代」を掲げ「若返り」を命題に位置づけた1年となっている。
もちろん、それには〝あらがう〟つもりだ。来たる2月のキャンプへ向け、新井監督が公言する「横一線」の競争にも「『仕上げているな、この人は』と見られたい」とチーム野手の中で頭ひとつ抜ける準備を進める。今オフも地道に取り組み続けたのは「走ること。走り負けないこと。年齢を重ねても若い選手と同じ本数、それ以上をこなせる脚力があること」とし、心肺機能と下半身には徹底的に〝圧〟をかけ続けてきたという。
これは長く第一線で活躍した球界の先人たちとのやりとりから、確信を持てたことでもある。2015~19年まで侍ジャパンの常連だった男は、当時の小久保監督(現ソフトバンク監督)や稲葉監督(現日本ハム二軍監督)らとその後、シーズン中の球場などで顔を合わせるたびに「走っているか?」とあいさつ代わりに決まって聞かれているという。
「僕が『走っています』と答えると『それでいい』と。やっぱり長く(現役を)やった人は走っているんです」(秋山)
小久保氏は41歳、稲葉氏は42歳まで現役を全うしたことを踏まえれば、36歳の自分はまだまだ〝若造〟。今季も老け込むつもりは毛頭ない。
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