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小池都知事〝子飼い〟区長に2人の女刺客 東京・千代田区長選に注目が集まるワケ

東スポWEB / 2025年1月15日 5時8分

出馬表明する浜森香織氏

東京・千代田区長選(26日告示、2月2日投開票)に千代田区議の浜森香織氏(46)が14日、無所属で出馬を表明した。現職で都民ファーストの会副代表の樋口高顕区長(42)、新人で無所属の公認会計士の佐藤さおり(沙織里)氏(35)が出馬を表明している中、3人目の候補者となる。東京23区の一首長選ながらも小池都政の今後を占う選挙となってきた。

「この2年間、区議として見てきて、問題が全く解決されないまま停滞している。しっかり解決して前に進めたい」と樋口区政に怒りの声を上げたのは浜森氏だ。

首都・東京の中心にある千代田区は長らく〝都議会のドン〟といわれた内田茂元都議(故人)の縄張りだった。そのドンにケンカを売って、新たに〝女帝〟にのし上がったのが小池百合子都知事だった。

東京を象徴する千代田区に小池氏は4年前、元秘書で愛弟子だった樋口氏を送り込んでいた。すると昨年、区が発注した工事の入札を巡る官製談合事件で、都議会のドンの側近だった区議や区の担当部長が逮捕され、有罪となった。樋口氏は検討委員会を立ち上げ、調査結果を発表し、再発防止策を誓っていたが、身内による調査に批判が殺到していた。

区長選に出馬表明した佐藤氏が「樋口区長は前の基盤を引き継いでいるから言いたいことが言えない」とかみつけば、浜森氏も「第三者委員会を立ち上げていなかった。解明が必要」と樋口氏が臭いものにふたをしようとしていることを問題視する。

浜森氏の選対には昨年、小池氏の学歴詐称を刑事告発した元都民ファ事務総長の小島敏郎氏や元都民ファ幹部だった木村基成元都議らが入り、小池氏の表も裏も知る元側近2人が援護する。

小島氏らは昨年の都議補選(中野区選挙区)でも小池氏の元秘書の荒木千陽氏に刺客を立てていた。樋口氏は小池氏の学歴隠蔽工作が報じられた際に加担した一人として名前が挙がっており、うやむやになったまま。浜森氏陣営は「樋口区政は小池都政のミニチュア版。都議選へ向けた大きな動きになる」と小池氏の子飼いである樋口氏に追及のスポットを当てると同時に小池氏にも揺さぶりをかけたい考えだ。

小池氏への包囲網はこれだけではない。昨年の都知事選で小池氏の次点で敗れた元広島・安芸高田市長の石丸伸二氏は15日に都議選へ向けた新党設立を発表する。いまだネットを中心に石丸氏への求心力は衰えていないとあって、どれだけの規模で都議選に臨むかで、注目となっている。

「残り任期3年半ありながらも3期目でマンネリとなっている小池氏はもはやレームダックに陥っている。小池氏の後継者も育っていない中で、都民ファーストの会もジリ貧になるだけで、都議選を前に離反する議員も出てくるでしょう」(都政関係者)

千代田区長選から始まる樋口氏&小池氏追及キャンペーンや石丸新党の爆発次第で、都民ファの退潮は避けられず、小池氏は試練の年を迎える。

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