【初場所】琴桜がドロ沼３連敗で綱取りは絶望的 九重審判長「勝ち越しすら見えない」

琴桜（左）は霧島に敗れ３連敗。綱取りが遠のいた

先場所とは〝別人〟だ。大相撲初場所４日目（１５日、東京・両国国技館）、綱取りに挑む大関琴桜（２７＝佐渡ヶ嶽）が幕内霧島（２８＝音羽山）に寄り切られて３連敗。取組後の支度部屋では「切り替えます。切り替えていくだけです」と声を絞り出した。

昨年１１月の九州場所では１４勝１敗の好成績を残して初優勝。今場所は綱取り初挑戦ながら、大きな期待を背負って土俵に上がっていた。だが、初日こそ白星発進したものの、２日目からドロ沼の３連敗。１場所１５日制以降に横綱昇進を果たした力士で序盤５日間で３敗した例はなく、数字上は綱取りが絶望的な状況となった。

審判長の九重親方（元大関千代大海）は「何か空回りしてるんでしょうね。勝たないといけないという…。綱取りは置いておいて、先場所みたいな気持ちでやればいい。そんなこと（綱取り）を言ってる状態じゃない。勝ち越しすら見えなくなる。いろんなものがあっても、はじき返さないと」と指摘。綱取りから一転、カド番危機に直面しつつある。