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【酒飲みの新常識】台湾で遭遇した仰天シーン 「一気飲み」やっぱり危険です

東スポWEB / 2025年1月19日 14時12分

その場の勢いで一気飲みをすると血中アルコール濃度は急激に上昇する

昨年、仕事で台湾を訪れ、現地の若者たちと酒を飲み交わした際、のっけから驚いた。「かんぱ~い」とグラスを合わせた後、誰もが一気に酒を飲み干したからだ。「え、一気!?」と思い、しばしフリーズしてしまった。その後も「乾杯」の声がかかる度、皆、一斉に一気に酒を飲む。それを台湾で天丼の店を展開する経営者に話すと、「台湾での乾杯は単に掛け声ではなく“杯を乾かす”、つまり飲み干すという意味なんですよ」と教えてくれた。

それにしても毎回、一気飲みしていたらあっという間に泥酔してしまうではないか。現に台湾の飲み会では、「泥酔して床で寝ている人がゴロゴロいる」と前出の経営者。うーん…、文化とはいえ、やはり一気飲みは危険だと思う。

昨今、日本での一気飲みはだいぶ少なくなったが、それでも一気飲みで命を落とすニュースを目にすることがある。一気飲みは短時間で酒を飲むことで血中アルコール濃度が急激に上昇。それによって中枢神経や呼吸中枢が麻痺し、急性アルコール中毒になる危険性がある。

特に注意しなくてはならないのが、酒を飲み慣れていない若者たち。自分の許容量を把握していないのに加え、飲み会の雰囲気にほだされ、若さ故の勢いとノリで一気飲みをしてしまう人が多いようだ。事実、学生時代の私もそうだった。未来の日本を背負う若者には、一気飲みをはじめとする昭和の悪い酒文化ではなく、健康を損なわない正しい飲み方を伝えていかねばと改めて襟を正した。

さて、台湾スタイルの乾杯だが、日本人に対しては一気飲みを強要したりしないので安心して欲しい。また台湾人同士でも酒を飲めない人には無理に飲ませないし、酒の弱い人にはなみなみと注がないなど、きちんと配慮もしているので誤解なきように。

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