ジョコビッチ激怒のジャーナリストに非難殺到解任要求も ベッカー氏「まだ仕事あるの？」

ノバク・ジョコビッチ（ロイター）

テニスの４大大会全豪オープンで、男子で世界ランク７位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）がコート上でのインタビューを拒否。原因をつくった地元放送局と有名レポーターに非難が殺到している。

１９日の男子シングルス４回戦に勝利後、ジョコビッチはジム・クーリエ氏の要求を断りオンコートインタビューを拒否した。理由についてのちに、「数日前、公式放送局であるチャンネル９の有名スポーツジャーナリストが、セルビアのファンをあざ笑い、私に対しても侮辱的で攻撃的な発言をした」と説明。「彼は公の場で謝罪をしていない。チャンネル９もだ」として、同局のインタビューを受けないことを決めたという。

対象は名指ししなかったが、トニー・ジョーンズ氏と見られている。同氏は数日前、セルビアの熱狂的なファンをレポートしつつ「ノバクは過大評価されている。ノバク、彼を追い出せ。彼らに僕の声が聞こえなくてよかった」と発言していた。同氏は２０日早朝、番組内で「金曜の夜のニュースで、私は冗談だと思っていた。サンデーフットボールショーであろうと、モーニングショーであろうと、ここであろうと、私がしているほとんどのことに一貫している」と弁解したうえで「とはいえ、土曜日の朝、テニス・オーストラリアからジョコビッチ陣営を通じて、ジョコビッチ陣営があのコメントにまったく満足していないことを知らされた。そのため、私はすぐにジョコビッチ陣営に連絡を取り、謝罪をした。しかし、ノバクが私のせいで無礼を受けたと感じたのであれば、私はノバクに謝罪するつもりだ」と明かした。

ただし、ジョーンズ氏への批判は止まらず。ネット上では「即刻解任を求める」と同氏への解任要求が殺到。元世界ランク１位のボリス・ベッカー氏は「これはチェンネル９で働くキャスターの不快感を与えるふるまいだ。彼は大会の残り期間も仕事があるの？」と非難。ニック・キリオスも「なぜいつももっとも運動神経の悪い人が世界最高のアスリートを非難するのでしょうか」と批判した。また、在オーストラリアセルビア大使館も公式Ｘで声明を発表。「トニー・ジョーンズ氏のふるまいがジャーナリストとして適切であったかどうか、チャンネル９に再考を期待する」と要求した。

大騒動に発展しそうだ。