【MLB】カブスオーナーがドジャースの大型補強に脱帽も闘志は失わず「毎年、損益分岐点に達するよう努力」
東スポWEB / 2025年1月20日 15時7分
佐々木朗希投手(23)に続きパドレスFAの守護神ターナー・スコット投手(30)を獲得するなど補強の手を緩めないドジャースに、カブスオーナーが正直な思いを吐露した。
19日(日本時間20日)、カブスのオーナーであるトム・リケッツ氏がシカゴのスポーツ専門ラジオ局「670ザ・スコア」の「インサイド・ザ・クラブハウス」に出演。「野球界のビジネスモデルは長い間うまく機能してきたが、今は少し調子が狂っているところがいくつかある」と現状を説明した。
大型補強を続けるドジャースについてリケッツ氏は「ドジャースは何年も前に賢明なビジネス戦略をとったおかげで、当然ながらはるかに多くの資金を持っている。私はそのことをまったく恨んでいない」とあくまでも経営努力によるものとした。
続けて「一部のチームは、選手の移籍や獲得に外部の資金を投じているだけであり、それに対抗するのは本当に難しい。ファンが『なぜおカネを使わないのか?』と言うのも理解できる。なぜなら、彼らは、ドジャースやメッツ、ヤンキースが持っている資金を私たちがすべて持っていると思っているからだ。しかし、それはまったく真実ではない。毎年損益分岐点に達するよう努力しているが、それだけだ」とカブスのフトコロ事情を明かした。
スポットトラックによれば、カブスは2024年に7番目に高い年俸で運営されたが、その2億2900万ドル(約357億2400万円)はメッツの3億1400万ドル(約489億8400万円)、ヤンキースの3億800万ドル(約480億4800万円)と比べると見劣りするという。
それでも世界一は諦めていないという。カブスは12月にアストロズとの3対1のトレードでカイル・タッカーを獲得している。リケッツ氏は「ワールドシリーズで勝つには、できるだけ頻繁にプレーオフに出場することです」と話すと、「プレーオフに出場し続ければ、チャンスはあります。私たちの目標は、一貫性を保ち、常に地区優勝できるチームになることです。絶対に、タイトルを争うチームに戻らなければなりません。それがすべてです」と闘争心をのぞかせた。
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