ドジャース金満補強でサラリーキャップ制に注目「ファンの声は高まっている」
東スポWEB / 2025年1月21日 11時37分
これもドジャース大補強の影響だ。米スポーツ情報サイトのトレード・ルーモアーズは20日(日本時間21日)、「あなたはサラリーキャップ(制度導入)のために、27年MLBシーズン(をストライキでの中止)を支持するか?」という見出しの記事を掲載した。
冒頭で「先週末は、ドジャース以外のチームのファンにとって、ある種の転換点になったように見える」。ドジャースは17日(同18日)にロッテからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指して佐々木朗希投手(23)をマイナー契約で獲得した。
今オフのドジャースはFA市場で一人勝ち状態だ。ブレイク・スネル投手(32)、テオスカー・ヘルナンデス外野手(32)、タナー・スコット投手(30)と複数年契約。大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)、ムーキー・ベッツ内野手(32)、フレディ・フリーマン内野手(35)ら高年俸のスター選手がそろった今季のチーム総年俸は3億7000万ドル(約576億円)に達する見込み。当然、メジャートップだ。
同サイトは「少なくともソーシャル・メディア上では、(メジャーリーグにも)サラリーキャップ制度を求めるファンの声が高まっているようだ」と伝え、球界で浮き彫りになっている球団間の格差などについて疑問を呈した。
これまで、オーナー側と、導入に断固反対する選手会側で対立してきたサラリーキャップ制度については「議論するのは難しい」と前置きするとこう主張した。
「もし全30球団が、例えば2億ドル(約311億円)をチーム総年俸の上限とすれば、公式戦での戦いは著しく平等になるだろう。(中略)サラリーキャップはリーグの収益に連動し、それに応じて上昇できる。サラリーキャップが均衡を改善する唯一の方法だとは思わないが、これは最も簡単に片づけられる手段だ」
現行の労使協定は26年12月1日に期限が切れる。サラリーキャップ制度推進を目論むオーナーたちとMLB選手会が対立するのは確実。「選手たちは屈せず、27年シーズンの一部または全試合が中止となる可能性もある」と指摘した。
同サイトが実施しているアンケートによると、サラリーキャップを次回の労使協定から導入することについて投票3万4219票時点で「賛成67%」、「反対33%」。サラリーキャップのために27年シーズンを中止することについては投票2万5859票時点で「賛成50%」(1万2930票)、「反対50%」(1万2929票)だ。
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