【初場所】王鵬が玉鷲下し勝ち越し 逆転Ｖへ１差追走「一番一番が大事なのは当たり前」

ベテラン玉鷲(左)を寄り切りで下した王鵬

大相撲初場所１０日目（２１日、東京・両国国技館）、幕内王鵬（２４＝大嶽）が幕内玉鷲（片男波）を寄り切って８勝目（２敗）を挙げた。

勝ち越しを決めた取組後は「しっかり立ち合いで当たれたので、止まっちゃいけないと思った。勝ち越し？ 良かった。しっかりいい相撲が取れている証拠だと思うので、この後も白星を積み重ねていけたら」と納得の表情を浮かべた。

「昭和の大横綱」大鵬を祖父に持つサラブレッドは、今場所は５日目に大関大の里（二所ノ関）を破るなど初日から６連勝。７日目からほかの大関陣に連敗したものの、２敗で踏みとどまっている。１敗の幕内金峰山（木瀬）を、王鵬ら３人の平幕が１差で追いかける展開となった。

すでに役力士との対戦を終えており、１１日目は幕内阿武剋（阿武松）と対戦する。「毎場所負けが込むまで優勝する気でいるので、特に焦ったりとかは（ない）。相手がどうこうよりも、一番一番が大事なのは当たり前」と平常心を強調。虎視眈々と逆転Ｖを狙っている。