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【ソフトバンク】小久保監督 巨人FA移籍の甲斐拓也に「謝るな!胸を張って行け!」と伝えた真意

東スポWEB / 2025年1月22日 5時7分

ソフトバンク・小久保監督

鷹から巨人へ――。ソフトバンクを率いる小久保裕紀監督(53)は、現役時代に無償トレードで巨人移籍を経験した。今オフは正捕手だった甲斐拓也捕手(32)が国内FA権を行使して巨人入り。昨年12月17日、甲斐から報告を受けた際に本人からの謝罪を制した指揮官には、伝えたかったメッセージがあった。

腹を決めた当時、甲斐は「巨人は特別なチーム。ものすごい重圧の中でプレーすることになる。もうそこは重々理解している。その上での決断です」と語った。積み上げた栄光、日本球界をけん引した偉大なOBたち、他球団と比較にならないファンの数や注目度の高さ…。伝統球団を背負う重圧を理解していた。

ホークス悲願のリーグ連覇がかかる新シーズンを前に、悩み抜いた末の選択だった。「すいません、移籍することになりました」。小久保監督にそう伝えると、言葉をかぶせるように「謝るな!」と制された。2010年ドラフト育成6位入団で、その年に指名された97人中94番目に名前を呼ばれた苦労人。鷹将は辛抱と努力をたたえ「堂々と胸を張って行け!」と送り出した。

それは日本球界で長く貢献し、経験を還元できる野球人としての成長を期待したからだった。

「1つの球団で終わるってのは日本でしかできないことで、それも一つの良い部分。でも、僕はジャイアンツに行って良かった。1つのチームだと自分ではきっちりやっているつもりでも、周りがそうは扱ってくれない。甘えみたいなものが出る。ジャイアンツに行ったら、まずはファンに認めてもらわなあかん。チームメートに認めてもらわなあかん」

移籍した経緯は異なるが、ホークスで「功労者」と呼べる実績を残した主力が、くしくも自身と同じ32歳で巨人の門を叩く。

「(甲斐は)正捕手で行くんだろうけど、僕の場合ははっきりと江藤(智)さんとの勝負だった。あの年齢からああいう経験をしたのはすごくプラスだった。それがあって、41歳までできたと思っている。(甲斐には)トータル的に野球人生のプラスになるという話をした」

現場のトップだけに、扇の要を失うダメージを誰よりも感じているはずだ。大きすぎる穴をいかに埋めるか。与えられた戦力で必ずチームを勝たせる――。選手を思いやり送り出した姿は、固い決意の表れでもあった。

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