【ソフトバンク】若返る肉体で話題の柳田悠岐 「ピークは野球を辞めた後」と語る理由
東スポWEB / 2025年1月23日 6時2分
スターたるゆえんがある。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(36)が22日、大分・佐伯市内で自主トレを公開。早朝のウエートトレーニング後に球場入りし、打撃練習では鋭いスイングから美しい放物線を描いた。希代のスラッガーは「強い体と動ける体を意識してやっている。ケガをしないのが一番だけど、パフォーマンスを落としてケガにビビッてというのもダメ。ケガにビビらず、しっかり追い込みたい」とテーマを語り、軽快な動きで順調な調整ぶりをうかがわせた。
プロ14年目となった昨季は、右太もも裏を痛めて4か月の長期離脱。チームが4年ぶりのリーグ優勝を果たす中、個人としては悔しさの残るシーズンだった。短いオフを過ごした36歳は、肉体を徹底的に追い込んできた。日が昇る前にトレーニングを済ませるのが日課。人の見ていないところで努力を怠らない柳田らしいオフだった。規則正しい生活と食事の節制で、理想とする肉体を手に入れようとしている。
その肉体美が年々増しているのは、まさに有言実行だ。「ツヤがあって、サラブレッドのよう」。チームメートや球団スタッフが感嘆の声を上げるほど。数年前、柳田はこう言っていた。「僕、辞めてからの方が体バキバキやと思います。ピークは野球を辞めた後。いつまでもカッコよくありたい」。多くを語らないが、紛れもなくスターの矜持だった。
この日、野球を始めるきっかけとなったイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が米野球殿堂入りを果たした。入り口は走り方やプレーする姿を見て思った「うわっ! カッコいい」という素朴な感情。野球をやりたい衝動に駆られ、壁当てから始めた。「イチローさんは圧倒的なオーラがあった」。子供たちから絶大な人気を誇る柳田。憧れる側から今は憧れを抱かれる立場になった。
いつの時代もスターが野球の隆盛をつないできた。人から見られる商売。「カッコよくありたい」という言葉に、日本球界を背負うスターの自覚がにじむ。ファンの間でも話題の「若返るギータ」の理由がそこにある。小学校2年生の時にイチロー氏からもらったバトンを、しっかりつなぐ。
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