【なでしこ】ニールセン新監督が〝スペシャリスト軍団〟宣言「特別なものを持った選手を選びたい」

取材に応じたニルス・ニールセン監督

新生なでしこジャパンは〝スペシャリスト軍団〟を目指す。ニルス・ニールセン新監督（５３）が２２日に千葉県内で取材に応じ、一芸重視で選考する方針を示した。

２月のシービリーブスカップ（米国）が初陣となる新指揮官は「何か特別なものを持った選手を選びたい。その選手が何ができないというのは気にしない。例えば足が遅い、得点ができないとかがあっても、選手が持つ特別なものを組み合わせて強いチームをつくりたい」と説明。だからこそ「勇敢に自分を示してほしい。何者であるか見せてほしい」と求めた。

理想とするチームの例として、２０２２年カタールＷ杯を制し、ＦＷリオネル・メッシ（インテル・マイアミ）がけん引するアルゼンチン代表を挙げる。「誰もメッシが世界最高のディフェンダーだとは思わないが、そのメッシを前線に置く代わりに、ボールを失ったときに回収できる選手を必ず入れている。それぞれの長所を持った選手を１１人集めて、それぞれを補完している」と力説した。

カタールＷ杯でメッシに対しては「守備しない」「歩いている」とやゆする声もあった。だが、ＭＦロドリゴ・デパウル（アトレチコ・マドリード）など縁の下の力持ちがサポート役として機能したおかげで、世界最高の攻撃スキルを存分に発揮。自身初のＷ杯制覇を成し遂げた。南米の雄を手本に一芸に秀でた選手が増えれば、Ｗ杯でＶ奪回も見えてくる。