【MLB】殿堂入り・イチロー氏 第一線で活躍しつづけられた〝オンリーワン〟の技術とは
東スポWEB / 2025年1月24日 5時6分
MLBの第一線でなぜ活躍し続けられたのか。日本選手として、初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が現役選手として在籍したのは実に19年間。歴代の日本選手の中でも群を抜く長さだった。
昨季までではダルビッシュ(パドレス)が実働11年で歴代2位。一方、野手は〝短命〟の傾向が顕著でイチロー氏に次いで松井秀喜が10年、松井稼頭央が7年となっている。それだけにイチロー氏の抜きん出た年数は異例ともいえる。その理由についてMLB関係者は「もちろん、それなりの技術的要因がある」と指摘。イチロー氏がMLBで積み上げた3089安打のうち、実に20%以上を占めた内野安打の多さにあるとみている。
移籍当初こそ「打撃の天才ではなく、内野安打の天才」とやゆする声もあった。だが、そんな見方は年々改められていったという。
「それがいかに高い技術だったか。現在はMLBでも誰もが認めている。実際にイチローのレベルでバットの操作性を再現している打者はMLB全体でも出てきていない」
中でも特異なのは、どんな球もバットに当ててフェアゾーンに落とせるバットコントロールと、一塁到達まで常に4・0秒を切った俊足を両立させることだ。
前出関係者は「どちらかが秀いでた選手はたくさんいる」といい、713本の内野安打は「誰にもマネできない芸当。投球に高確率でコンタクトし、かつ一塁へも速く到達する。2つを両立するために生まれたあの振り子の打撃フォームをマネする選手はたくさんいても、実際に数字を残し続けたのは、日米でもイチローだけ」と断言した。
イチロー氏の後を追うように、NPBからは西岡剛、川崎宗則、秋山翔吾ら各年代を代表する俊足巧打の左打者が海を渡った。だが、日本と同じように安打を量産することは至難の業で、確固たる地位を築くまでには至らなかった。
やはり希代のヒットメーカーだったイチロー氏は別格。世界で〝オンリーワン〟の技術を持つ打撃職人だったといえそうだ。
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