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井上尚弥「精神的に…正直きつかったところもある」 金芸俊戦後に珍しく〝弱音〟を吐いた背景

東スポWEB / 2025年1月25日 5時2分

試合後、安どの表情の(左から)井上真吾トレーナー、井上尚弥、大橋秀行会長

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王座戦が24日に東京・有明アリーナで行われ、統一王者の井上尚弥(31=大橋)がWBO同級11位・金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)を4ラウンド(R)2分25秒KOで下し防衛に成功した。

井上は試合後、リング上で「ラスベガス、サウジアラビアと、海外の試合を目指しています」と本格的な海外進出を堂々宣言した。

試合日程の1か月延期や、約2週間前の相手変更などトラブル続きにも、試合前は全く動じない姿勢を見せていた。

しかし、試合後は「疲れました。肉体的ではなく精神的に、正直きつかったところもある」と本音を吐露。精神面で負担が大きかったのは、所属ジムの大橋秀行会長も同様だ。当初の挑戦者だったグッドマンが2度負傷したことで対応に追われ、「携帯が鳴ると恐怖。恐怖症になった」と明かした。

最悪のケースを想定して用意した金の代役のフィリピン選手も、体重超過で来日できなかったというまさに綱渡りの興行。それでも「自分も井上尚弥も、この経験はなかなかできない。とてつもなく大きな試合」と収穫を強調した。モンスター、陣営ともに岐路となる試合だったようだ。

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