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【西武】忖度なしの〝サバイバルキャンプ〟 昨季一軍出場の若手、中堅組が二軍スタートの理由

東スポWEB / 2025年1月25日 6時2分

キャンプの振り分けを行った西武・西口監督(手前左)、鳥越ヘッド(同右)ら首脳陣

西武の〝サバイバルキャンプ〟が人選の段階から早くもスタートしている。一軍(宮崎・南郷)、二、三軍(高知・春野)の2拠点で行われる春季キャンプの振り分けを24日に発表。「左ひじ内側側副靭帯不全損傷」による3週間程度のノースロー調整が発表された武内夏暉投手(23)以外は開幕投手に内定している今井、高橋、隅田、平良ら主力投手陣が順当に一軍キャンプに名を連ねた。

レギュラー争奪戦のゴングが鳴る野手陣には、セデーニョとネビンの新外国人、現役ドラフトで獲得した平沢、ソフトバンク戦力外となり育成で獲得した仲田、ドラフト2位・渡部聖がメンバーに入った。侍ジャパンの正遊撃手・源田壮亮内野手(31)以外は今のところ、レギュラー白紙の状況だ。

一方で元山、野村大、山野辺、蛭間、岸、奥村、松原と昨季の一軍で多くのチャンスをもらいながらポジションを奪い切れなかった若手、中堅組の一部は二軍に振り分けられた。

関係者によれば「南郷のホテルの部屋数にも限りがあるし、人選は一軍首脳陣が主導して決めている。もちろん新任のコーチ陣の考えがあってのこと」。今季から一新された鳥越裕介ヘッドコーチ(53)、仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)、立花義家打撃コーチ(65)、大引啓二内野守備・走塁コーチ(40)ら新任の首脳陣によるフラットな視点での人選という。

21日の全体会議で鳥越ヘッドコーチが「とにかく昨年を知らないので、まず私がやることは選手、スタッフ、チームと全てを知ることだと思っています」と語っていたように、昨秋の南郷キャンプで見ていない既存メンバー、オフに加入した新戦力をひと通り見ておきたい狙いもあるのだろう。

忖度(そんたく)のない横一線の競争がいよいよ始まる。

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