井上尚弥「今フェザーでも戦える」王者ボールに挑戦後Sバンタム級で中谷戦のモンスター計画
東スポWEB / 2025年1月25日 17時47分
規格外のモンスター計画が始まる。ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)の王座防衛一夜明け会見が25日、横浜市内で開かれ、1階級上のWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(27=英国)と対戦した後、再びスーパーバンタム級に下げてWBC同級王者・中谷潤人(27=M・T)と対戦する計画があることが明かされた。
試合2週間前に決まった代役挑戦者の金芸俊(キム・イェジュン=韓国)を4回KOで危なげなく退けた井上はダメージを感じさせない元気な表情で登場。だが、当初の挑戦者のIBF・WBO1位サム・グッドマン(オーストラリア)の2度の負傷により1か月の延期と試合2週間前の相手変更というトラブルに見舞われたことで、「普段なら一夜明けの後はすぐにトレーニングをしたい気持ちなんですけ、今はトレーニングしたくないです。それぐらい2か月張り詰めてやってきたので、肉体的、精神的にしばらく休みたい」と、こりごりの様子だった。
前日の試合後には次戦で米国ラスベガス、次々戦でサウジアラビアと海外進出を宣言したが、この日は所属ジムの大橋秀行会長が具体的な計画を公表。次戦の相手はWBC1位アラン・ピカソ(メキシコ)、次々戦はWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)になる見込みで、3戦後は保持する王座を返上せずにボールに挑戦、4戦後は「戦うべき相手がいるのでスーパーバンタムに落とす」と、名を明かさなかったものの、中谷と思われる相手と対戦する計画があることを明かした。
複数階級同時制覇は日本では過去になく、現役ではジャーボンテイ・デービス(米国)、サウル・アルバレス(メキシコ)らスーパースターが成し遂げている偉業。井上も「会長がおっしゃったのは本当に強い選手で、自分も気が抜けない戦いになってくると思う。今、フェザーでも戦える体は出来上がってきている」と意欲を示した。
「2025年は自分のボクシングキャリアを加速させたい」というモンスターはどこまで大きくなるのか。
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