【浜松オート・ＧⅡウィナーズＣ】佐藤励はマシン修正で超抜試走にも不満「まだ足りない」

メンバー屈指の機力を誇る佐藤励にもチャンスはある

浜松オートＧⅡ「ウィナーズカップ」は２５日、準決勝戦をメインに４日目を開催し、優勝戦メンバーが出揃った。マシンを修正して切符をつかみ取った佐藤励（２４＝川口）にもチャンスはある。

厳しい展開を克服してファイナルに名を連ねた。１角７番手という絶望的な位置から試走３・２５の機力を生かしてグイグイ攻め上がった動きは迫力十分。先に抜け出した鈴木宏和には屈したものの、与えたインパクトは準決勝戦一番といっていい。

「いい方向にはいっている。でも、うーん、という感じ。（鈴木）宏和さんとは手前は同じぐらいだけど先で伸び返される。まだ足りませんね」

今節替えたクランクケースに３走で見切りをつけ、年末までのものに戻した。超抜な試走通り動きは明らかに変わり、道中は凄みすら感じる。だが、それでも表情は渋い。

「来月のＳＧ（全日本選抜）も見据えてヘッドを新品にして調整してみる。あとはスタート。最初にあれだけ離されると気分が悪いので（苦笑）。クラッチなどしっかり対策して臨もうと思います」

昨年１１～１２月にかけて１４連勝し、年末のＳＳシリーズ戦も制したマシンの素性はこのメンバーでも屈指。あとはその威力と攻撃的な走りを生かせる展開に持っていけるかどうかだ。序盤を好位で切り抜けられれば、ズラリと揃った銘柄級を圧倒するシーンがあっていい。