【卓球】４強で終戦の伊藤美誠は涙 世界卓球でのメダルへ「どういう選手に勝てないかが明確に」

準決勝で敗退した伊藤美誠

卓球の全日本選手権最終日（２６日、東京体育館）で伊藤美誠（スターツ）は準決勝敗退に終わった。

張本美和（木下グループ）との決勝を懸けた一戦は、序盤から張本のペースで試合が進む。一矢報いたい伊藤だったが、最後まで流れをつかむことはできなかった。０―４で敗れ「自分が思い切って行く前に決められてしまった。自分で押し切る場面が少なかったなと感じた」と目を潤ませた。

最大の目標は５月の世界選手権個人戦（カタール・ドーハ）でメダルを獲得すること。世界を見据えているからこそ「私がどういう選手に勝てて、どういう選手に勝てないかというのが明確にわかった」とすぐさま冷静に分析。「１本の質が高くても荒い選手だったらミスを誘える展開をつくれるが、ミスが少なくて質が高い選手に対して、最近いつも勝てていない。そういう選手に勝てるようになれば、どんな選手でも勝つことができると思う」と悔しさをにじませた。

準々決勝ではパリ五輪代表の平野美宇（木下グループ）との同級生対決に勝利。明るい兆しが見えた中でも「最後は出し切ることができないで終わってしまった。負けてしまったものを次に生かせるようにコツコツ頑張っていきたい」。日本一決定戦で得た経験を自らの力に変えてみせる。