【初場所】豊昇龍 高田川審判長が横綱推薦の理由を説明「文句のつけようがない」

優勝した豊昇龍に内閣総理大臣杯を手渡す石破首相

大相撲初場所千秋楽（２６日、東京・両国国技館）、大関豊昇龍（２５＝立浪）が幕内金峰山（２７＝木瀬）、幕内王鵬（２４＝大嶽）との優勝決定巴戦を制し、２度目の優勝を達成。日本相撲協会の審判部は八角理事長（元横綱北勝海）に横綱昇進を諮る臨時理事会の招集を要請した。

２７日の横綱審議委員会（横審）の決議を経て推薦が決まれば、事実上横綱昇進が決定。過去には横審が推薦を見送った例はあるが、今回は大半が賛成に回るとみられる。２９日に開かれる春場所の番付編成会議と臨時理事会の承認を経て、正式に新横綱が誕生する。

審判部長の高田川親方（元関脇安芸乃島）は「審判部長の責任で判断しました」と説明。今場所は平幕に３敗するなど慎重論もあったが「負けた相撲も前に出ているし、出合い頭でたまたま負けた。力負けではない。あとは力でねじ伏せている。（横綱昇進の）評価に値する。特に決定戦は素晴らしかった。あの相撲を見ると文句のつけようがない」と強調した。