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【ソフトバンク】好素材なのに伸び悩む若手…王球団会長が頭を抱える現場に示した〝答え〟

東スポWEB / 2025年1月27日 6時3分

ミーティングに出席したソフトバンク・王貞治球団会長(右)と城島健司CBO(代表撮影)

鷹が抱える積年の課題に、世界の王が答えを出した。ソフトバンクは一~四軍までの全首脳陣が集まる「プレイボールミーティング」を26日に福岡市内のホテルで開き、来月1日から始まる宮崎春季キャンプの強化方針を確認した。

注目のメンバーの振り分けでは、A組に上沢ら先発候補の新加入4投手が入り、期待の育成捕手・盛島が抜てきされた。

球春到来は目前。王貞治球団会長(84)の言葉にも力がこもった。「今日は現場にいるメンバーが集まる唯一の日なので、技術的な話をしたい」。そう切り出すと、自らの野球人生を回想した。

「私が一本足打法にしたのは、真っすぐが打てなかったから。今まで打てない球が打てるようになったら自信がつき、さらに打てるようになった。振り返ってみると、いろいろやりすぎずに一つのことをやり続けたから打てるようになったんだと思う」

情報であふれ、進化を続ける野球界。ただ、好素材の選手をそろえる一方で、伸び悩む選手が多い現実もある。現場にとって頭の痛い問題に、いかにアプローチするか。王会長はこの日、答えを提示した。

「コーチは選手たちが『一番必要なこと』をやり続けさせてほしい。伸び悩んでいる選手にいろいろさせるより、一つのことを徹底的に続けさせた方が近道なんじゃないかと思う」。ホークスの野球の中心に王イズムがある。方針の統一性が示された意義は大きかった。

データを駆使し、課題も解決法も提示してくれる時代。今を生きる選手たちは野球がうまくなる環境に身を置いている。

「技術的なことは難しい。だからシンプルに」。コーチと選手の距離感も変わっていく中で、現場の迷いを振り払った王会長。熱弁は自信の表れだった。

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