石破首相 フジテレビへの〝措置〟促す質問に慎重姿勢「取り組みを注視していきたい」

質問に答弁した石破首相

石破茂首相は２７日に開かれた衆議院本会議の代表質問で、タレント・中居正広の女性トラブルをめぐるフジテレビの対応について野党議員から質問を受けた。

フジテレビの港浩一社長は１７日の会見で、同社幹部が「中居の女性トラブルに関与しているのではないか」という疑惑を受けて、問題を把握した時期を「２０２３年６月です」と公表していた。

立憲民主党の亀井亜紀子衆院議員は「フジテレビが２３年６月に問題を把握しながら番組を続けたことは、放送法に定める編集責任に関わる問題ではないか。政府としても資料提出など放送法に基づく、一定の措置は取り得ると思いますが、いかがですか」と質問した。

これに石破首相は「１月２３日、総務省からフジテレビに対し、第三者委員会において、早期に調査を進め、結果を踏まえ、適切な対応を行うよう要請しているところでございます」と答弁した。

亀井氏は質問の中で、フジテレビの問題に関し「放送業界全体として人権に関わる問題が起きてこなかったのか、把握して問題があれば、放送業を所管する総務省を通じて改善させられる必要があります」と指摘した。

石破首相は「日本民間放送連盟において、共通の課題が見つかれば、委員会の設置などを検討することなどが確認されたと承知している。この取り組みを注視していきたい」と話すにとどめた。