ドジャースで解禁?佐々木朗希“170キロ封印説”を追跡 元ロッテ関係者が証言
東スポWEB / 2025年1月28日 11時33分
【赤ペン! 赤坂英一】ドジャースに入団した佐々木朗希は、メジャーリーグで夢の170キロを出せるだろうか。ロッテで史上最年少の20歳で完全試合を達成した2022年、佐々木の体をじかに診たことのある関係者は「もう170キロの球を投げられる力はある」と、こう話していた。
「佐々木くんはまだ肉体が成長の途上にあって、いつも余力を残して投げています。それでいて、160キロをコンスタントに出せるんですからね。もっと出力を上げられれば、165キロか160キロ台後半までいける。試合当日の調子や天候などの条件がそろえば、170キロも夢ではありません」
この関係者が予言した通り、佐々木は1年後の23年4月、日本ハム時代の大谷翔平と並ぶ日本人選手最速タイの165キロを計測。巨人・ビエイラのNPB最速記録166キロを抜くのも時間の問題かと思われた。が、佐々木本人はこのころ、大変冷静にこう話している。
「いくらスピードが速くても、速い真っすぐだけで通用するほど甘い世界ではないので、それよりも勝てる投球をすることが大事だと思います」
この発言について、佐々木をよく知る元ロッテ関係者によれば「朗希は日本で勝つには170キロを出す必要はないと判断していたらしい」と言う。
佐々木はロッテでの実働4年間で、一度も規定投球回数に達したことがない。21、22年にはまだ先発ローテを守れる体ができておらず23年は左内腹斜筋損傷、24年は右上肢コンディション不良で離脱。ドジャース入りが決まった今でも、体のひ弱さを疑問視する声は少なくない。が、先の元ロッテ関係者は言う。
「朗希は自分の体のことをよくわかっています。どうすれば息長く現役を続けていけるかについても非常に研究熱心。野球人生のピークを25~30歳くらいにもってきたいと考えているようです」
そうなると、佐々木がケガでもしない限り、2年以内での170キロ到達が現実味を帯びてくる。メジャーの強打者は日本とはまるでレベルが違うから、力で抑え込むためにも170キロ台の剛速球が必要になるだろう。
ちなみにメジャーの公式最速記録はチャップマン(現レッドソックス)がレッズ時代の10年に計測した105・1マイル(約169・1キロ)。球場のスピードガン表示では105・8マイル(約171キロ)出ていたと言われるが、公式に170キロ台を記録した投手はまだひとりもいない。第1号に日本人の佐々木がなれるのか、楽しみに見守りたい。
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