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【ブルーリボン賞】作品賞『侍タイムスリッパー』の山口馬木也 主演男優賞の栄誉「母の涙にもらい泣きしてしまいました」

東スポWEB / 2025年1月29日 5時13分

「侍タイムスリッパー」で主演男優賞を受賞した山口馬木也(左)と、作品賞の安田淳一監督

在京スポーツ紙7紙の映画担当記者(東京映画記者会)が選考する「第67回ブルーリボン賞」各賞が決まり、29日に発表した。山口馬木也(51)が「侍タイムスリッパー」で主演男優賞を獲得し、同作は作品賞にも輝いた。スマッシュヒットした自主映画が2冠を飾った。

山口は長編映画初主演で戴冠を果たしたことに「監督や他のキャスト、お客さん、スタッフの顔が浮かんだんです。代表して賞を受け取る感覚。たぶん皆も喜んでくれるだろうなと思います」と優しくほほ笑んだ。

同作は、会津藩士の高坂新左衛門(山口)が現代の時代劇撮影所にタイムスリップしてしまう物語。個性豊かなキャラクターたちに支えられ、時代劇の斬られ役の仕事に挑む高坂の成長や葛藤が観客の共感を呼んだ。

昨年8月、池袋シネマ・ロサ(東京)で単館上映されて一気に話題を集めた。同じく自主映画「カメラを止めるな!」(2018年)も同所で上映され、社会現象を巻き起こした。そのため「侍タイ」は〝第2のカメ止め〟と称される。

メガホンを取った安田淳一監督(57)によれば、公開3~4日目ですでに人気の予兆はあったというが、2週間後にギャガが配給に加わって全国展開――という流れは想定外だった。

「ずっと空中浮遊している感じです。地に足が着いてへん。『えっ!?』っていうのがずっと続いている感じ」と異例のヒットを喜んだ。

安田監督は山口について「世間が発見する前に僕は見つけてしもうてるから、こんなエゲつない俳優と一緒に映画を撮っていたんだとずっと思っていました」と振り返る。特に山口の繊細さはすさまじかったようで、ラストシーンの撮影前は話しかけられないほどだった。

当の山口はNHK大河ドラマでも存在感を放ってきた実力派だが、各映画賞の受賞はこれまでなかった。

「こういう不安定な仕事なので、母親には『こういう仕事やってるよ』『大丈夫だよ』と伝えていたんです。それでも田舎の人なので、映像やテレビに出ないと仕事ができているかという不安はあったと思う。今回こういうこと(受賞)になったので、大丈夫だよって言い続けたのがリアルになったんですかね。母の涙にもらい泣きしてしまいました。心配をかけていたんだなって」と少し目を潤ませながら受賞の喜びをかみ締めた。

「侍タイ」ブームにより2人を取り巻く環境が変わりつつある。安田監督が「映画会社の方から『ご一緒したい』『出資をしたい』と話が来たり。話を聞いてくださる方はものすごく増えた」と話せば、山口も「仕事のオファーは多くいただいています。一気に来るんじゃなくて、何年かに分けて来てほしいな」と照れ笑いを浮かべた。

次の目標として「もう一度、安田監督とご一緒すること。この役は僕とっていうイメージが合わなければキャスティングされない。何年か後にもう一回お仕事させてもらえたら」と力を込めた。

受賞者は以下の通り。

作品賞 「侍タイムスリッパー」(安田淳一監督)
監督賞 入江悠監督「あんのこと」
主演男優賞 山口馬木也「侍タイムスリッパー」
主演女優賞 河合優実「あんのこと」「ナミビアの砂漠」
助演女優賞 小泉今日子「海の沈黙」「碁盤斬り」など
助演男優賞 大沢たかお「キングダム 大将軍の帰還」
新人賞 早瀬憩「違国日記」「あのコはだぁれ?」
外国作品賞 「オッペンハイマー」

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