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【大相撲】新横綱・豊昇龍の伸びしろに期待 秀ノ山親方が指摘する「強みと課題」

東スポWEB / 2025年1月30日 6時8分

新横綱としての決意を口にした豊昇龍

新横綱の現在地とは――。日本相撲協会は29日、大関豊昇龍(25=立浪)の横綱昇進を正式に決定。第74代横綱は伝達式の口上で大関昇進時と同じ「気魄一閃(きはくいっせん)」の言葉で決意を述べ、優勝10回の大台を当面の目標に設定した。元大関琴奨菊の秀ノ山親方(41=本紙評論家)は、現時点での豊昇龍の強みと課題を指摘。横綱としての伸びしろに期待を寄せた。

豊昇龍は伝達式の口上で「横綱の名を汚さぬよう気魄一閃の精神で精進いたします」と決意表明した。その後の会見では「言うことないぐらいに、うれしい」と晴れやかな表情。「大関に上がった時から気魄一閃という言葉が気に入って、その通りに今まで頑張ってきた。自分に何が起きても、力強く立ち向かう気持ちで頑張りたい」と口上に込めた意味を説明した。

叔父の元朝青龍と同じ番付に上り詰めたことには「自分が子供の時から隣で見てきた人。子供の時は横綱じゃなくて、叔父さんとして見ていたので。大相撲に入門してから、やっぱり横綱ってすごい人なんだなと感動していた。自分は頑張らなくちゃいけないという気持ちでやってきて今、同じところに来ている。自分を入門させてくれて、恩返しできたかな」と感慨もひとしおだ。

初場所では優勝争いから脱落しかけても、あきらめずに奮闘。千秋楽は本割から優勝決定巴(ともえ)戦まで怒とうの3連勝で2度目の賜杯と綱をたぐり寄せた。秀ノ山親方は「昨年の九州場所(琴桜との相星決戦に敗れてV逸)の悔しさを内に秘めて、強い気持ちで初場所に臨んでいた。特に千秋楽は気迫、気力ともに十分。心技体の『心』の部分は、大関の中で突き抜けていた。だから横綱になれたのだと思う」と精神力に目を見張る。

また、相撲内容についても「安易にまわしを取りにいったり、投げに頼ることがなくなった。まず突き放して、強みである身体能力の高さと反応の良さを生かして自分有利の体勢に持ち込んでいる。前に出るからこそ厳しい攻めができるし、以前と比べても格段に相撲の内容が良くなった」と高く評価した。

一方で、初場所の3敗はいずれも平幕が相手。横綱の地位では金星配給となり、不名誉な記録としてカウントされる。秀ノ山親方は「ここ一番では集中力を発揮する半面、気持ちにムラが出ることがある。初場所で負けた相撲も、攻め急いで相撲が雑になっていた。これからは大関以上に重圧がかかる立場。勝ちたいという気持ちを、うまくコントロールできるかどうか」と課題を指摘した。

横綱として未完成な部分があるとはいえ、まだ25歳。この先の伸びしろがあるとの見方もできる。秀ノ山親方は「これからどういう横綱になっていくのかが、楽しみ。自分の強みをどんどん磨いていって、本人だけの横綱像をつくり上げてもらいたいですね。ケガさえなければ優勝を重ねていけるだろうし、叔父さんの優勝回数(25回)に近づいていってもらいたいですね」と期待を込めた。

その豊昇龍は「入門した時から横綱が夢だった。このてっぺんより、もっと上のてっぺんを目指して頑張りたい。とりあえず、横綱として優勝の数を2桁(10回)にしたい」と力強く宣言。新横綱で臨む春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)の土俵に注目だ。

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