水原一平被告の「嘘」を検察側が指摘「ギャンブル依存症の証拠はなく返済能力もあった」米報道
東スポWEB / 2025年1月31日 15時3分
ドジャース・大谷翔平投手(30)の口座から1700万ドル(約26億3500万円)を不正送金したとして銀行詐欺罪と納税の虚偽申告で起訴され、大谷への26億円の賠償と4年9か月の禁固刑を求刑されている水原一平被告(40)に連邦検察が「ギャンブル依存症の証拠はない」と記していることが裁判所の文書で明らかになった。米メディア「ESPN」が伝えている。
水原被告はこれまで反省していることを連邦地裁に伝え、背景として「週に4回~5回にカジノに通うギャンブル依存症」だったこと、大谷のもとで低賃金で働いていたこと、24時間365日の待機、デコピンの世話、練習施設の手配、運転、スポンサーへの連絡などあらゆる雑務に忙殺され、その結果、ギャンブルに走って借金を重ねてしまったと情状酌量を訴えていた。
しかし、検察の調べでは大谷の口座から盗みを始める以前に依存症に苦しんでいた証拠はないとした。さらに「大谷氏から盗みを強いられるほどの莫大な借金を抱えていたわけではない」と主張。2021年9月に大谷の口座から4万ドル(約620万円)が不正送金された時点で水原被告の預金は3万4000ドル(約527万円)以上残っていたとし「自分のお金でブックメーカーに支払うこともできたが、大谷から盗むことを選んだ」という。
また水原被告の「大谷の家の近くに高額家賃の家を借りなければならなかった」との主張も「大谷氏のデビットカードで大谷氏の知らないうちに家賃を払っていた。彼にはローンも家賃も車の支払いもいっさい経費がかかっていなかった」と取引明細書などで裏付けた。水原被告の口座には常に多額の残高があり、2023年3月に3万ドル(約465万円)、24年3月には19万5000ドル(約3026万円)だったことも確認した。
ギャンブル依存症でもなく、負け分の返済能力もあったのになぜ…。検察側は「水原氏は真の反省を示す代わりに大谷氏から何百万ドルも盗んだことを正当化しようとしている」と同メディアを通じて疑惑の目を向けた。判決は2月6日(日本時間7日)となっている。
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