【大相撲】新横綱・豊昇龍 叔父の元朝青龍との〝本当の関係〟は？

豊昇龍の勇姿を見守った元横綱朝青龍

本当の関係は…。大相撲の新横綱豊昇龍（２５＝立浪）が１月３１日、東京・明治神宮で土俵入りを行った。約３５００人の見物客の前で、力強い雲竜型を披露。「ちょっとホッとした。大勢のファン？ うれしい。しっかり横綱として頑張っていきたい」と改めて綱の重みをかみ締めた。この日は叔父の元横綱朝青龍（４４）もモンゴルから駆けつけ、雄姿を見守った。

豊昇龍は偉大な叔父に尊敬の念を抱きながらも、両者の間では幾度となくケンカが勃発。最近では昨年２月、元朝青龍が豊昇龍の大関昇進披露宴をドタキャンしたあたりから関係がこじれていた。しばらく絶交期が続いていたが、豊昇龍の横綱昇進が転機となった。両者を知る関係者が間に入り、豊昇龍から叔父に電話。元朝青龍から祝福と激励を受けて和解した。

師匠の立浪親方（元小結旭豊）は「（横綱昇進の報告を）自分から言えたというのはね。１年ぐらい、しゃべってなかったから」と胸をなで下ろしたものの、部屋関係者は「完全な雪解けではないと思う」と指摘。今回の〝断絶〟は個人間ではなく親族内の亀裂が原因との情報もあり、背後に複雑な事情が存在することをうかがわせた。

元朝青龍は、おいの晴れ舞台に「何よりうれしい」と感激の様子。一方で「先輩横綱としてアドバイスを送るなら？」と問われると「ゴチャゴチャ言うよりも、電話一本でいいんですけどね。まあ、（豊昇龍が）電話に出ればいいんですけど…それが一番」と本音をポロリ。叔父とおいが、心から分かり合える日は訪れるのか。