ド軍・ロバーツ監督の契約延長交渉大詰め ゴメスＧＭ「デーブをここに残したい」

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督

大谷翔平（３０）らを率いて、ワールドシリーズを制覇したドジャースのデーブ・ロバーツ監督（５２）の契約延長交渉が、大詰めを迎えている。

キャンプインまで２週間を切り指揮官の周辺が騒がしくなっている。ドジャースのブランドン・ゴメスＧＭは今週、ニューヨークポスト紙のポッドキャスト番組「ザ・ショー」で「今後、数週間でこの問題に対処するつもりだ」と語った。「デーブをここに残したい。彼は素晴らしい活躍をしている」と高く評価した。

今季が３年契約最終年となるロバーツ監督は勝率６割２分７厘を誇る。ド軍監督の９年間で９年連続ポストシーズンに出場すると２０、２４年と２度のワールドシリーズ優勝を飾った。

選手からの信頼も厚い。ミゲル・ロハスは「ドジャース・ネーション」のダグ・マッケイン記者に対し、「ロバーツはドジャースを率いるのに最適な人物だと信じている」と語っている。

「彼はこのチームにとって完璧な人材だったと思う。チームをよく知っていたからだ」とロハスは断言。「選手１人、投手１人、あるいはコーチ陣など、誰であれ、違いが出ることを彼は知っている。チームをよく知っていて、みんなの事情もわかっているので、すべてを把握していた。モチベーションは人それぞれだったから、彼はチームをよく知っていて、みんなのことも知っていた」と指揮官を評した。

またドジャースの「ＭＶＰトリオ」の１人ムーキー・ベッツもロバーツ監督がワールドシリーズ〝ＭＶＰ〟だと語った。

「正直に言うと、僕らがここにいる本当の理由はデーブだ」とワールドシリーズ後、ベッツはＥＳＰＮの取材に対し語っている。「ドック（＝ロバーツ監督）についていろいろ言われているのは知っているが、ドックは最高だ。ドックはここにいる全員を愛しているし、全員に信頼を寄せている。ドックはここにいる誰に対しても決して自信を失ったことはない。そして、僕らがどんな状況にあっても、彼はいつも前向きだった」と賛辞を惜しまなかった。

シーズン中には継投ミスで批判を浴びることもあったが、ロバーツ監督の楽観主義は選手たちに前向きに受け取られているという。ロバーツ監督は現在の年俸３２５万ドル（約５億３７５万円）から最高年俸のカブスのカウンセル監督の８００万ドル（約１２億４０００万円）超えの大型契約も取りざたされており、目が離せない。