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【酒飲みの新常識】台湾や中国では酒の魔力を利用してビジネスの相手をジャッジ

東スポWEB / 2025年2月2日 10時8分

ワインを勧められ、契約の前に酔ってはいけないと断ったが…

人は酔った時に本性が出る。

これを実感したのはフリーランスになって間もなくの頃、今はなき某雑誌の男性編集者とともに訪れた温泉取材先でのことだった。泥酔した編集者は目が据わり、暴言を吐きながら、ことごとく私の話を全否定。店を出た途端、手をつかまれ、雪の上にバビューンと投げ飛ばされたのだ。普段、穏やかな彼の暴力的な本性を見ておののき、以後、仕事を一緒にすることがなかった。今だったら炎上確定案件である。

台湾や中国の経営者の中には、そうした酒の魔力を利用し、ビジネスに生かすことがある。台湾で飲食チェーン店を展開する知人は、まさに酒席でジャッジされた人だ。台湾の経営者とライセンス契約を控えた前夜、彼は会食の席で「超」がつくほど高く、レアなワインをすすめられた。大切な契約の前に酔ってはいけないからと何度か断ったが、「日本でもなかなか飲めないワインだから」と押し切られ、相当量飲まされた。幸い彼はアルコール耐性が強いので、酔って失態をおかすことなく、無事契約に至った。

後になって聞くと、台湾の経営者は仕事相手を酔わせ、その時の言動を見て、ビジネスをしていい相手かどうかを推し量るのだという。酔えば理性を司る前頭葉が麻痺し、欲望に満ちた原始の脳が目覚める。それこそが相手の本性を見る絶好のチャンス。あえて興味を引く高級酒を用意するところが、やたら計画的でコワイ。ちなみにその経営者は、今も初めてビジネスをする人には同じ手を使ってチェックしているそうだ。

こうしたことは海外に限ったことではない。今はSNSで誰もが発信できる時代。意図的に酔わされてハニートラップにひっかかったり、暴力をふるったりして弱みを握られ、「ネットに実名をさらすぞ」と脅されぬようにしなくては。そのためにもあまり面識のない相手と酒を酌み交わす際は、ホンの少しの警戒心をお守りに、理性を保てるうちに酒席を立って欲しい。

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