Ｒ－１グランプリ決勝９人決定も…中居正広氏、フジテレビ問題で「冠スポンサー未発表」の苦境

決勝進出が決まった(左から)ヒロ・オクムラ、チャンス大城、田津原理音、ハギノリザードマン、ルシファー吉岡、吉住、さや香・新山、友田オレ、マツモトクラブ

ピン芸人日本一決定戦「Ｒ－１グランプリ２０２５」の準決勝が２日、都内で行われ、３月８日に行われる決勝戦に進出する９人が決定した。そうした中で気になるのは、冠スポンサーがどうなるのかということ。Ｒ－１では過去の多くの大会で冠スポンサーが付いていたが、今年はまだ発表されていない。これはフジテレビの〝スポンサー離れ〟の影響をモロに受けたためとみられている。

準決勝進出者３４人の中から決勝に進出したのはヒロ・オクムラ、チャンス大城、田津原理音、ハギノリザードマン、ルシファー吉岡、吉住、さや香新山、友田オレ、マツモトクラブの９人（ネタ披露順）。決勝の模様は３月８日午後６時３０分から関西テレビ（カンテレ）、フジテレビ系列全国ネットで生放送される。

９人の決勝進出者のうち田津原は、まだ１０年以内という芸歴制限があった２年前に優勝。芸歴制限は昨年から撤廃されたが「Ｒ－１に２年目の時に出まして、ルシファーさんたちがメチャクチャウケてるのを見て、この大会に勝ちたいと思ってピン芸人になった」。今年はそのルシファーと決勝で戦うことになり「やっとぶっ潰せます！」と勝利宣言した。

そうした中、気になるのは冠スポンサーが今年、どうなるのかということ。Ｒ－１では過去、多くの大会で冠スポンサーが付いた。東洋水産やＣｙｇａｍｅｓ、Ｕ―ＮＥＸＴ、コーエーテクモゲームスが冠スポンサーに名を連ねた。

そして昨年の冠スポンサーは「明治プロビオヨーグルトＲ－１」だった。これは賞レースの名前とヨーグルトの商品名がともに「Ｒ－１」ということで、長年熱望されたコラボがようやく実現したものだった。今年は準決勝の段階で、まだ冠スポンサーについて発表がない。

これには元タレント・中居正広氏の女性トラブルに端を発したフジテレビの問題が関係しているとみられている。周知の通りフジはほとんどのスポンサーが撤退し、ＣＭはいまだに〝ＡＣジャパンだらけ〟。Ｒ－１はフジではなく系列のカンテレ制作だが、今回の問題と全く無関係ではないからだ。

広告代理店関係者は「フジの問題が起きて、今年はどうなるか分からなくなった。いくら『カンテレとフジは違う』といっても、全国ネットだから関東エリアでＲ－１を放送するのはフジテレビ。いくらなんでも冠スポンサーなのに『関東だけＡＣジャパンに差し替える』というわけにはいかないからね」と明かした。

さらにカンテレの大多亮社長は中居氏の問題では〝当事者〟ということもある。問題が起きた２０２３年６月の時点ではフジの専務取締役を務めており、１月２２日に行われた社長会見では「（トラブル発生から）程なく私に報告が上がり、ある種の衝撃を受けた。非常に重い事案で、私の判断で港浩一社長（当時）に報告した」と発言している。

フジテレビのトラブルが、さまざまな方面に影響を及ぼしているのは間違いない。