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【吉田秀彦連載#最終回】来年の全日本目指して練習再開!盛り上げオヤジの意地見せます

東スポWEB / 2025年2月6日 16時8分

20年近く前の負傷で左肩を手術した(23年3月)

【波瀾万丈 吉田秀彦物語(最終回)】自分がやっていた時の練習内容と、今の練習の内容は違うから余計なことは言えません。ただ最後は自分がどれだけ練習したかの気持ちの部分で、そこは変わらないと思います。やはり練習で追い込まないと、試合では勝てないと思う。

これまでは何も言ってきませんでしたが、今年から少しずつ「背中」で見せていこうと考えています。道場で選手の相手をできる体をつくっていきたい。それが今の目標です。自分は総監督になって口を出さない方針ですが、まずは体をつくって、体で教え、もう少しアナログになって「追い込む練習」をしていかないといけない。また嫌われ役になることも大事かなと思っています。

昨年12月、7年ぶりに本格的な練習を再開しました。来年の全日本選手権出場を目指してのことです。そう、56歳での現役復帰を考えています。左肩はボロボロですが、1年で体をつくり直したい。できれば、規定も変えていただきたい。現在は五輪のメダリストらが予選を免除されています。これにぜひ「昔の金メダリスト」も、出られるようにしてくれたら…と願っています。予選から参加するのは体力的に厳しいですからね。

それでも全日本に出たい。なぜ? 最近の全日本の会場、日本武道館をご覧になりましたか。本当にガラガラ。自分の時は満員が当たり前。チケット入手も難しかっただけに寂しい限りです。自分は3位、2位と来て取ってないのは優勝だけ。ただ昔の全日本で優勝するのは本当にきつかった。五輪や世界選手権に出られない重量級の選手もみんな強かった。当時は層が厚かったんですが、今はというと…。自分が「優勝できるかな」と思えるレベルです。

柔道を盛り上げ、人気を上げるために違うことを考え、実行しないといけない。柔道教室を開催しているだけでは、子供たちはやりません。自分が柔道衣を着てプロ格闘技のリングに上がった際に、30畳しかない吉田道場に200人の子が来てくれました。「どうする、これ?」と影響力に驚いたくらいでしたね。人気を上げるには「やり方」だと思うんです。スターをつくるにはどうするか。底辺を拡大し、魅力的なスポーツにしていかないといけない。

柔道人口が減っているのは日本だけ。世界は欧州、中東を中心に増えています。フランスの柔道人口は日本の4倍といわれる状況。考え方を変えていかないと、世界から置いていかれます。選手は頑張っているんだから、そこは全日本柔道連盟が引っ張るべき。先頭を切って「こうやっていこう」と指針を出し、変わっていかないと。

だから…もし自分が出場できれば、全日本を盛り上げますよ。盛り上げるだけ盛り上げ「オヤジ」の意地を見せます!
(終わり)

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