井上尚弥 フェザー級の相手はフルトン＆ドヘニー？！ 専門家「もう１回見たいと思わない」

井上尚弥

ボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（大橋）の今後に注目が集まる中、フェザー級転向後のシナリオについて専門家が意見を交わした。

元ＷＢＯアジアパシフィック・フェザー級王者の阿部麗也（ＫＧ大和）とトレーナーの粟田祐之氏がユーチューブ「ボクサートリオｃｈ」で、ＷＢＣ世界フェザー級前王者ブランドン・フィゲロア（米国）を破って新王者となったスティーブン・フルトン（米国）について言及した。

粟田氏は「（フルトンは）スーパーバンタムとフェザー級、２階級取ったとなるとすごい。ただ、（井上の対戦相手として）面白みが減ったというか。井上尚弥選手がスーパーバンタムでフルトンに完勝してる。そのフルトンがフェザー級でも強いんかい？という…」と率直な意見を語ると、阿部も「井上チャンプがフルトンを圧倒した」とうなずいた。

さらに、粟田氏は「今まで井上尚弥選手がフェザー級に行ったら、フェザーは壁があるぞみたいな声もあったし、僕たちもそう思った時もあった。（井上は）フェザーもクリアするんじゃないかと。フルトンもスーパーバンタム時代よりも良くなってるかなと思うけど、それでも井上尚弥選手に勝てるかと言われたら…。前回と一緒の感じじゃないのと思っちゃう」と持論を展開した。

一方で、井上の対戦候補としても名を連ねるＷＢＡ王者のニック・ボール（英国）は、３月１５日にＴＪ・ドヘニー（アイルランド）と防衛戦を行う。ドヘニーもフルトン同様にモンスターのえじきになった選手だ。

阿部が「今、井上チャンプはフェザーをにおわせてる。そこでフルトンがチャンピオンになって、かたやニック・ボールとドヘニー…」と水を向けると、粟田氏は「ドヘニーが勝っちゃったら（井上が）フェザー級に来た時に〝２人に勝ってるぞ〟と」「フルトンもドヘニーも、井上尚弥選手ともう一回見たいかと言われると、別に見たいと思わない」とズバリ。フェザー級王者が井上に負けた相手ばかりになる可能性を指摘した。