井上尚弥は中谷潤人を回避する！？ 海外メディアが難クセ「井上には少々強すぎる相手」

井上と中谷

ボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（大橋）とＷＢＣ世界バンタム級王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）のドリームマッチの実現に、海外メディアが疑問符をつけた。

この日、サウジアラビア娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官が米スポーツ専門局「ＥＳＰＮ」のインタビューに対して、１２月に同国で予定する井上の世界戦の対戦相手に中谷を希望したと報じられた。

この動きに、海外メディアも敏感に反応。米専門メディア「ＢＯＸＩＮＧ ＮＥＷＳ２４」は「トルキ・アラルシククは１２月のリヤドシーズンの試合で井上尚弥が中谷潤人と戦うことを望んでいる。もし、それ（中谷戦）が実現しなくても、彼は『素晴らしい試合』を望んでいるという」と伝えた。

一方で、同記事では井上が中谷との対戦を回避すると推測。井上が１月に金芸俊（キム・イェジュン＝韓国）を４ラウンドＫＯしたことを例に挙げ「井上にとっては、またしてもミスマッチだ。ファンは、井上が自分を倒す可能性のある相手を選ばないことにウンザリしている。中谷（２９勝２２ＫＯ）は、井上には少々強すぎる相手かもしれないので（ＷＢＡスーパーバンタム級暫定王者）ムロジョン・アクマダリエフが受けているのと同じ扱い、つまり無視されるかもしれない」と主張した。

さらに「トゥルキは名前を出さなかったが、ファンは井上（２９勝２６ＫＯ）がリスキーな試合をするのを見たいだろう」とした上で、中谷以外の対戦候補にアフマダリエフやＷＢＯ世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ（メキシコ）らの名前を挙げた。

かねて同メディアはモンスターに対して批判的なスタンスを示してきたが、世界が待望するドリームマッチにまで〝難クセ〟をつけた格好だ。