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松重豊「孤独のグルメ」を却下したフジテレビの〝キラキラ〟体質

東スポWEB / 2025年2月9日 5時13分

ハマり役だった松重豊

元タレント中居正広氏の女性トラブルに始まったフジテレビ騒動は一向に収まる気配がない。

中居氏の被害に遭った元フジ局員X子さんの事後対応をめぐりガバナンスの欠如が指摘され、フジの企業風土がクローズアップされている。

フジと言えば「楽しくなければテレビじゃない!」を標榜してきた。そのイズムは間違いなく、フジ社員に根付いている。他局の男性ディレクターの話。

「ノリは軽いですね。でも仕事はできた。『我々はフジなんだ』という特権階級のようなプライドがあって、他局の人気番組を見て『ウチだったら、この番組は通らないよ』とあざ笑う人もいた。フジはいまや民放キー局の中でも下から数えた方が早いのに…」

元フジテレビアナウンサーの長野智子氏も先月24日に出演したラジオ番組で古巣に言及。「実は私、つい先日、フジテレビの関係者からこんなことを聞いたんです」と切り出し「『いつも感じるのはフジテレビの企業風土の昭和っぽさです』と。『経営陣が過去の成功体験から抜け出せていない』というふうに話していたんですね。問題に対する対応とかそれによる投資家・社会からの評価について、経営陣が令和のこの時代にどのような視点が必要でどれだけのことが求められるのか。私は『当初それほどの危機感を持っていなかったのでは?』という声も聞いたんです」と証言した。

また、過去に局員から直接聞いた話として、若い社員が「こんな番組作りたい」と企画を出しても、現場の上司ではなく経営上層部から「そんなのフジテレビじゃない」「フジの番組はもっとキラキラしてないと」と言われて却下されるという驚きのエピソードを明かした。

その〝フジテレビらしさ〟が原因で数奇な運命をたどったのが、俳優・松重豊主演の「孤独のグルメ」だ。テレビ東京系で2012年にスタート。松重演じる井之頭五郎が庶民的な食堂でメシを食うという極めてシンプルな構成だが、ちょうど小腹がすく深夜帯の放送時間だったこともあり、じわじわと人気を拡大し、いまやテレ東を代表する番組となった。今年1月にはまさかの劇場版も公開されている。

同作は最初、フジテレビに持ち込まれた。長野アナの言う〝キラキラ感〟は皆無で、フジらしさからは対極にあるような内容。言うまでもなく、フジ幹部はあざ笑うかのように企画を一蹴したという。

「のちに〝逃した魚は…〟とフジは悔しがったそうだが、あの番組はテレ東だからこそヒットしたと思いますね。万が一、フジが制作していたら、原作の素朴さを台無しにしていたかもしれません」(テレビ関係者)

フジの価値観を端的に表す「孤独のグルメ」をめぐるやりとり。同作で知名度を広めた松重にとっては結果オーライだったか…。

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