【大相撲】尊富士は筋金入りの巨人ファン ひいき選手は日大の先輩「優勝した時に花が届いた」

プロ野球にも精通している尊富士

大相撲の幕内尊富士（２５＝伊勢ヶ浜）が、プロ野球の〝巨人愛〟を熱弁した。

チャリティー興行のＮＨＫ福祉大相撲が、８日に東京・両国国技館で開催された。尊富士も参加し「ただ相撲を取るだけじゃなくて、こういう人のために社会貢献活動をしていきたい」と笑顔を見せた。

昨年の春場所で、右足首を負傷しながらも千秋楽に強行出場し、１１０年ぶりの新入幕優勝を果たした。その影響で翌場所を全休し、十両に転落。再入幕となった九州場所から２場所連続で２桁白星を挙げ、復活をアピールしている。

青森県出身で日大ＯＢの尊富士はプロ野球ファンで、昨年の九州場所ではソフトバンク・山川穂高内野手が客席にいたことを報道陣に報告。取組後に「野球選手の山川選手がいて〝アレ？〟って。自分、野球が好きなので。時間いっぱいの前、塩をまく時に直線上にいた。福岡ならではですね」と興奮気味に話していた。

中でも好きな球団は巨人で、同じ日大出身の長野久義外野手を応援している。「僕の地元では巨人の試合しか（テレビの地上波で）映らなかった。小学生の時から（巨人戦を）見ていて、今でも試合結果は確認しているし、優勝してほしい気持ちはある。長野選手のチャンスに強いところが好き。直接お会いしたことはないけど、同じ日大出身で相撲が好きみたいで、春場所で優勝した時に部屋に花が届いた」と人気選手とのつながりを明かした。

その上で「始球式をしてみたい。１６０キロぐらい出るんじゃないかな、冗談だけど（笑い）」と巨人戦での〝始球式デビュー〟を待望している。

次の春場所（３月９日初日、大阪府立体育会館）は、１年前に初優勝した縁起のいい場所だ。尊富士は「しっかり期待に応えられるようにやるだけです」。再び賜杯を獲得し、記念ピッチ実現につなげたいところだ。