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昼食で血糖値が一気に上昇 中高年は認知症リスク高める「朝食抜きのリスク」前編

東スポWEB / 2025年2月9日 10時8分

朝食を食べずに仕事などに出掛けるのは健康上のリスクが高い

最近、朝食を食べない人の割合がどんどん増えているという。だが血糖値の急激な上昇など健康にはよくないとされる。集中力や記憶力の低下などの悪影響もあるというが果たしてどうなのか、専門家に聞いた。

【朝食抜きは危険――血糖値スパイクが起きる】

朝は寝られるだけぎりぎりまで寝ていて、朝食は取らずに出かける人が増えている。中には朝食を抜くダイエットをしている人さえいる。そのうたい文句は、脂肪を燃焼させて腸内環境が整うのでダイエット効果がある、などといわれるのだが、果たしてどうか?

朝食を抜くのは特に若い世代に多いようだが、中高年にも少なくない。最近の調査によれば、朝食を必ずしも毎日は食べない人は3人に1人以上もいるとされている。

しかし朝食を抜くと、一般的には糖尿病や高血圧、脂質異常症のリスクが高まることが明らかになっている。特に中高年にとっては、糖尿病と一緒に認知症のリスクを高めてしまうのが問題だと指摘するのが、管理栄養士の神田由佳さんだ。

「朝食を抜くと、昼食を食べたとき糖の吸収が増えて血糖値が一気に上がってしまいますので必ず朝食は食べましょう。血糖値の急上昇・急降下を血糖値スパイクと言います。食事内容によっても引き起こされますが、血糖値スパイクは糖尿病のリスクを高めるのです」

また、それと関連して認知症のリスクも大きくなるという。

「認知症は低血糖により悪化します。血糖値が高かったり、あるいは糖尿病という理由で朝食を欠食すると、急に認知症が進んでしまう危険があるのです」と、神田さんは指摘する。

【動脈硬化や心筋梗塞リスクが高まる――集中力低下や睡眠不足も】

食後の強い眠気や頭痛は、食後の血糖値が急上昇・急降下する血糖値スパイクによって起こる。この血糖値スパイクは、糖尿病や認知症だけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクも高めてしまう。

それ以外に朝食を抜くことは血圧にも問題を起こす。朝食を抜くと、空腹によるストレスから朝の血圧が上昇しやすいのだ。特に中高年は、毎日朝食を取る人と比べて、食べない人のほうが朝の血圧が上がりやすい。そのために脳出血を起こす危険が高くなるともいわれている。

突然死が増える原因にもなる。心血管リスクが高くなるので、例えば朝食欠食のままマラソンなどのスポーツをしたりすると突然死を招きかねない。

神田さんは2万5000人以上に栄養相談を行ってきたほか、栄養学、食品衛生学、子供の食と栄養について専門学校などで指導に携わってきた。その中で指摘するのが朝食抜きによる集中力低下だ。朝食を食べないために脳のエネルギーが不足して集中力が低下するのだ。イライラが起こってしまうことも多い。朝食欠食で睡眠の質が低下してしまい、翌日動けない原因になってしまったりすることもあるそうだ。

次回は朝食を抜かないで済むような簡単朝食の方法を聞く。

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