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【カーリング】吉村紗也香 五輪逃した3年半前から成長…結実した侍ジャパン元ヘッドの〝メンタル指導〟

東スポWEB / 2025年2月10日 5時8分

決勝では、厳しい表情で指示を出す場面もあったフォルティウス・吉村紗也香

カーリングの日本選手権最終日(9日、横浜BUNTAI)、女子決勝はフォルティウスが8―7で北海道銀行を下し、4年ぶり3度目の優勝を果たした。世界選手権(3月、韓国)と2026年ミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦(9月、北海道)への切符を獲得。チームをけん引したスキップ・吉村紗也香(33)の〝成長物語〟に迫った。

22年北京五輪代表候補決定戦でロコ・ソラーレに敗戦した直後、北海道銀行とのスポンサー契約が終了した。泣きっ面に蜂だったが、吉村は「もう一度五輪を目指したい」。チーム全員でクラブチームとして再スタートを切った。「どんな時でも最後のショットは決め切る。精神面のブレがなくて、いつでもドシッと構えていられるようなスキップになりたい」と誓いを立て、ミラノ・コルティナ五輪への道を歩み出した。

リベンジを目指す上で、課題だったメンタル面の強化に着手。23年12月に第1子を出産したことで「昔の自分より何かどっしり構えられている」と笑う。野球の第5回WBCで侍ジャパンのヘッドコーチを務めて世界一に貢献した、白井一幸メンタル・チームビルディングコーチの指導もプラスに働いた。

「『前後裁断』という言葉が今の自分には大事な言葉。私たちが変われるきっかけとなった。長い時間の中で、アイスも最初から最後まで同じ状態ではないし、ミスもしたくてしているわけではない。そういった場面でも、どれだけその結果を受け入れて、次に切り替えられるかが大事だと思っている」

この日の決勝では、7―5の最終第10エンド(E)に同点とされるも「2点まではOKというマインドだった」。焦りが生じかねない場面でも、気持ちを切り替えて冷静に対応。後攻で迎えた第11Eは、最終投をハウス中央にきっちり寄せて勝負を決めた。「自分でも本当に、どんな時も冷静でいられている感じがある。そこが一番、自分の中では大きい」。悔しさを力に変えた大黒柱が、大一番で進化した姿を見せた。

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