【大相撲】大の里 大関昇進披露宴で八角理事長がハッパ「稽古に精進してください」

昇進披露宴前に報道陣からの取材に応じた大の里

大相撲の大関大の里（２４＝二所ノ関）が１１日、都内のホテルで大関昇進披露宴を開き、日本相撲協会の八角理事長（元横綱北勝海）、新横綱豊昇龍（立浪）をはじめ約１５００人の関係者が出席した。

大の里は、壇上のあいさつで「私が大関に昇進できたのは皆さんのご声援のおかげです。感謝申し上げます。これからは稽古に精進して一生懸命、上（の番付）に向かって頑張っていきたいと思います」とさらなる活躍を誓った。

昨年の秋場所で２度目の優勝を果たし、大関昇進。しかし、その翌場所から９勝、１０勝を挙げて勝ち越してはいるものの、優勝戦線に絡めていない。

ステージ上で、八角理事長は「まだ２４歳。これからの相撲人生です。大関という地位に満足せずに一生懸命稽古に取り組めば、素質を生かした誰も寄せ付けない相撲が取れるようになります。最高位（横綱）を目指すためには、毎日の稽古しかありません。師匠を始め親方衆の指導をよく聞いて、稽古に精進してください」と〝大器〟にハッパをかけた。

師匠の二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）は「大の里は皆さまの応援のおかげで、初土俵から９場所で大関に昇進しました。しかしながら、大関昇進後は９勝、１０勝と前半戦で黒星を喫し、優勝争いに絡めない場所が続いております。大の里がこれから頭一つ抜けるためには、先ほど八角理事長がおっしゃった通り厳しい稽古が必要です。厳しい稽古をして揺るがない精神力、そして土台をつくり、次の横綱候補と言われるように鍛え上げていきたいと思います」と、横綱育成に向けて覚悟を語った。